【写真レポート】「ニセコツアー」参加のDF岡村大八は赤黒熱を再認識 出間思努は体張ったギャグ披露
岡村と出間がニセコ町を訪問
北海道コンサドーレ札幌は11日、選手たちがシーズンオフに北海道の各市町村を訪問する「CONSADOLE HOKKAIDO TOURS supported by seico-mart」をスタートさせ、DF岡村大八(27)とFW出間思努(19)がニセコ町を訪問した。
ラッピングバスで移動
朝8時30分に宮の沢のクラブハウスを出発した一行は、網走バスが所有するコンサドーレラッピングバスで一路ニセコ町へ。長距離移動用の設備が整った車内での約2時間の移動中、2人は長い一日に向けて英気を養った。
函館からもファンが参加
午前11時、最初の訪問場所であるニセコ町役場に到着。ここでは今月1日に設立されたばかりのコンサドーレニセコ町後援会のメンバーを中心に、大勢のサポーターが2人を出迎え。岡村は「『函館から会いに来ました』と言ってくれた方もいて、本当に驚きました。札幌だけではなく、北海道という一つの場所で、コンサドーレは応援されているんだな、そういうクラブなんだなと感じました」と感慨深げに語った。
町長から温泉合宿は?
ファンサービスの後は、ニセコ町の片山健也町長と懇談。町長からニセコ町内でのコンサドーレの〝温泉合宿〟の提案には岡村も乗り気だったが、「練習にならないかもしれないですね」と苦笑いを浮かべた。
懇談後、町内の「ニセコ高橋牧場レストランPRATIVO」で、後援会のメンバーと会食。2人は新鮮な野菜と焼きカレーに舌鼓を打った。
小学校のサッカー対決で笑いと熱気
昼食後にはニセコ小学校を訪問し、同校と近隣の近藤小学校の5、6年生91人と体育館でふれあいのひとときを楽しんだ。来年からコンサドーレのジュニアユースに入団する6年生も交えて行ったパス回しでは、高い技術を披露。その後は選手OBでクラブスタッフの横野純貴さん(35)も交えて、3チーム対抗のドリブルリレーを実施。先行する横野チームに対し、岡村と出間が横野をじゃましに行くという場面もあるなど、児童たちの熱気と笑いに満ちた。結果、岡村チームが見事に勝利し、チームメートたちと笑顔でハイタッチを交わした。
出間が子供の頃の練習量に驚きの歓声
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質問コーナーでは、「子供の頃、一日にどれくらいサッカーボールに触れていたか」という問いに対し、出間が「学校がない日は一日に12時間ぐらいだった」と話すと、体育館内に驚きの声が響いた。
夢に向かって
岡村は「サッカーを諦めようと思ったことはあったか」という質問に、「たくさんあります。たくさんあるけど、諦めきれなくて。夢をかなえるためにやり続けて、サッカー選手になった」と語り、「みんなも夢があるなら、その夢に向かって諦めないでほしい」と、未来を担う児童たちにエールを送った。
リクエストのオヤジギャグで笑い誘う
最後には「オヤジギャグを言ってください」というむちゃぶりが飛び、2人は苦笑いで顔を見合わせたが、出間がチャレンジすることに。机の上に乗ると、「チーターが崖から落っこちーたー」と言いながら床へ転落。児童たちからの笑いを誘った。
体を張ったギャグを披露した出間は、小学校訪問を終え「なかなかこういう機会がないので、自分にとっても良い経験になりました。小学校のみんなの力強いパワーをたくさんもらえたので、来年はJ2での戦いですけど、1年で上がって来られるように頑張ります」と、来季の飛躍を誓った。
最後はセコマで一日店長
この後は再び札幌へと戻り、宮の沢の練習場からほど近い「セイコーマート西宮の沢5条店」で一日店長を実施。コンビニで半年ほどアルバイトの経験がある岡村と、未経験の出間が店舗に到着すると、岡村が「びっくりした」と口にしたほどの大勢のサポーターから熱い歓迎を受けた。
レジに立って接客対応を行った2人は、サポーターからの写真撮影に快く応じながら、2時間近くに渡って業務を実施。人生初の店員業務を終えた出間が「これだけ多くの人に温かく迎えられて、楽しくできました」と振り返れば、大学生以来となった岡村は「学生の頃をいろいろ思い出しましたね」としみじみ振り返りつつ、「今日の分の時給を後でいただこうかと」と報道陣を笑わせた。
ファンからも質問攻めされた来季去就
来店したサポーターからさまざまな声を掛けられたそうで、特に岡村に対しては「僕は来年の去就のことを聞かれました」と、質問が多かった。「本当に分からないんですけど」と苦笑いを浮かべていた直後、突如「来季の去就が決まりました。来季はセイコーマートの店員を務めたいと思います」と宣言し、再び報道陣を笑わせていた。今後の動向が気になる岡村だが、願わくばセイコーマートが1000店舗以上ある地域のサッカークラブで、来季も活躍してほしいところだ。