コンサドーレ
2021/12/05 14:12

小柏2戦連発 連勝締め 

前半6分、先制ゴールを決め、笑顔を見せる小柏(右)

■J1第38節 札幌1-0横浜FC(4日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場)

 北海道コンサドーレ札幌はアウェーで横浜FCと今季最終戦を戦い、1―0で勝利した。14勝9分15敗、勝ち点51の10位でシーズンを終えた。ミハイロ・ペトロビッチ監督(64)はチームの成熟に手応え。指揮5年目の来季へ、強固な土台をつくり上げた。

 ミシャサッカーの成熟を証明する勝利で、1年を締めくくった。前節・柏戦から2連勝。来季への期待感を醸成した。
 ブレずに取り組んだマンツーマンディフェンスが実を結んだ。前半6分、MF高嶺がゴールライン際まで相手を激しく追い回してボールを奪取。MFチャナティップのシュートはファーサイドに流れたが、小柏がダイレクトでゴールに蹴り込んだ。
 2戦連発、ルーキーイヤーの得点数を「7」に伸ばした小柏は「高い位置でボールを取ったら前に出て行く。ずっと意識している。あの位置にいられたことが良かった」と胸を張った。これが決勝点。今季ラストゴールは、札幌が磨き上げたスタイルで奪い取った。
 4チームが自動降格するスリリングな1年を、10位で終えた。ペトロビッチ監督は「満足してはいけないが、一定の評価をして良いと思う」とチームづくりに手応えをにじませた。
 困難も多かった。指揮官はオフ中のけがでチーム合流が遅れた。キャンプに、ほぼ参加できず開幕を迎えた。シーズンを通して主力に負傷者も続出した。エースFWアンデルソン・ロペスの引き抜きもあったが、動じない地力をつけた。
 主将のMF宮沢は「安定して力を出せば、タイトルも狙える。来季はもっとレベルアップして上位で戦いたい」と決意表明。ミシャ体制5年目の22年シーズンは、内容も結果も求める。貪欲に二兎(にと)を追う。

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