高校野球
2024/05/23 20:40

旭川実業・田中稜真投手が自己最速151キロ! NPB10球団の視線を独り占め【春季全道高校野球】

力投する旭実2番手の田中=撮影・小川泰弘

■春季全道高校野球大会(5月23日、札幌円山球場)
▽1回戦 旭川実業5-3札幌大谷

 6年ぶり出場の旭川実業が、初優勝へ向けて好発進した。NPB10球団が視察に訪れる中、エース田中稜真投手(3年)が、0-3の二回無死満塁からロング救援。自己最速を3キロ更新する151キロをマークするなど、8回投げて被安打1、無失点。味方打線の援護を受けて逆転勝ちで2回戦に駒を進めた。

3点ビハインドなお無死満塁 絶体絶命の大ピンチ

 これ以上、点数をやるわけにはいかないピンチでマウンドに上がった絶対エースが、初球からギアをトップに入れた。1人を打ち取り、次打者の3球目。二ゴロに打ち取った直球がスコアボードに「151」を灯すと、スタンドがざわついた。3人目も中飛と、3者凡退でピンチを切り抜けると、五回まで4イニングをパーフェクト。六回の先頭に安打を許したが、安打はそれだけ。「調子が良かったら150キロがいつ出てもおかしくない状態だった。ストレートの質がもっと上がってこないと。あそこで空振りのストレートが欲しい。150キロが出るなら、もっと強い真っすぐ、もっと上を目指していかないといけない」。球速はただの数値でしかない。バットにかすることすら許さない、理想の直球を追い求める。

オフは1日7食の食トレで体重増

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