ファイターズ
2024/04/13 00:05

金村尚真 自己最速154キロを計測し4登板連続ホールド 先発志望の右腕が感じるリリーフの楽しさとは

八回を無失点に抑えた金村=撮影・松本奈央

■パ・リーグ1回戦 日本ハム1ー0オリックス(4月12日、京セラドーム大阪)

新ポジションで見せ続ける快投 5戦で防御率0.00

 セットアッパーがすっかり板についてきた。日本ハムの金村尚真投手(23)が1点リードの八回からマウンドに上がり、1回を1安打無失点に抑えた。

 今季、主戦場を先発から中継ぎに移し、この日が5試合目。自己最速の154キロを計測するなど、150キロ超えの直球を連発し、4登板連続ホールドをマークした。

反省と前進の日々 自身も納得のピッチング 

 「どうしても、前回の登板も(緊張して)ガチガチで行っていたので、きょうはリラックスして投げられるようにフォームも変えて、それが良かったんじゃないかなと思います」

 

根負けしない精神力 ヒット許すも後続をピシャリ

 試合途中からの登板も、緊迫した1点差ゲームも、もうお手のものだ。1死から若月にファウルで粘られても「追い込んでから3―2まで粘られたので、やっぱりすごくいいバッター。でも、絶対にフォアボールだけは出さないぞという思いで投げていました」と冷静さは失わない。13球目を二塁への内野安打とされたが、続く西川を二飛、西野を左飛に打ち取り、グラブを軽く叩いた。

八回を無失点に抑え、グラブを叩く金村

 

中継ぎの難しさを痛感 「きつい部分もあります」

 大卒2年目のスタートは、理想通りではなかった。キャンプから開幕ローテーション入りを目指し、アピールを続けたが、昨季のセットアッパー・池田をけがで欠くチーム事情もあり、中継ぎ転向が決まった。

 先発とリリーフでは、体と心の準備の仕方がまるで違う。「もちろん、先発をやっていた分、毎日試合に入るのはメンタル的にきつい部分もあります」と日々、難しさを痛感している。

前日11日のソフトバンク戦でも実感

 前日11日のソフトバンク戦(北九州)では、3―3の同点で試合が進み、八回の登板に備えて肩をつくった。しかし、七回裏にチームが3失点し、一度は白紙に。それでも、九回に味方が追い付けば、マウンドに行く予定だった。

 「やっぱり難しいなと思います。準備して、また準備して、でも(ブルペンで)投げすぎてもダメですし。1年間のことを考えて、目の前のことだけでもダメだなと思うので、そこは難しいとこだなと思います」

発見したリリーバーの醍醐味

あわせて読みたい