大相撲
2021/11/16 14:40

矢後道勢対決制し初日出た「しっかり勝ち越したい」

立ち合いから前に出て旭大星(右)を後退させる矢後

 大相撲九州場所2日目は15日、福岡国際センターで行われ、東十両10枚目の矢後(27、芽室出身=尾車)が道産子対決を制した。西9枚目の旭大星(32、旭川出身=友綱)を押し出しで破って1勝1敗。敗れた旭大星も1勝1敗となった。新十両で西12枚目の北青鵬(20、札幌出身=宮城野)は初日14日に右膝を痛めた影響で、休場届を提出した。 

 矢後が一気に決めた。立ち合いを制すと、休まず攻めて旭大星を押し切った。取り組み後のリモート取材で「土俵際の詰めの部分まで、うまく(前に)出られた」と納得の表情を浮かべた。
 状態は良い。初日、西10枚目の東龍(34、玉ノ井)に上手出し投げで敗れたが、攻め続けた。内容は充実。黒星を引きずることはなかった。
 今場所に懸ける思いも人一倍だ。幕内での勝ち越し経験もあるが、今年は十両にとどまった。両膝と腰に持病を抱え、苦心の土俵を続けてきた。「しっかりと勝ち越したい」。来年につなげるためにも好成績で1年を締めくくる。
 休場明けの旭大星は「これ以上、番付を落としたくはない。何とか頑張る」と気持ちを切り替えた。

あわせて読みたい