ファイターズ
2021/11/06 13:44

新庄監督 〝栗山イズム〟継承でチーム強化だ

タレント出てこい!全選手1軍!仰天プランを披露しつつ、栗山前監督にも敬意を表す新庄監督

栗山+新庄=世界一―。日本ハムの新庄剛志監督(49)がこのほど、新聞社の合同インタビューに応じた。今季の最終戦(10月30日、ロッテ戦)直前に栗山英樹前監督(60)と対面したことを明かした。「(栗山前監督は)素晴らしい人。栗山さんの10年、僕の1年をプラスして、上がってけたらいい」と“栗山イズム”も継承しながら、チームを強くさせていく。

 栗山前監督の人柄に新庄監督も心を奪われた。今季終了直前にあいさつも兼ねて前指揮官を訪ねた。生活拠点にしている栗山町の「栗の樹ファーム」で着用できるジャージーと靴もプレゼントした。
 「お疲れさまでしたって言って、いろんな話をした。(栗山前監督は)ずーっと敬語。もう腰が低すぎて、僕がだんだん、だんだん、段の下くらいまで行くくらい(恐縮し)低くなっていって、もう大変でしたよ」
 栗山前監督が選手のことを第一に考え、指揮を執ってきたことは、短い時間でも十分すぎるほど感じ取れた。
 「いい人過ぎて、やばかった。あー、選手たちは栗山さんを胴上げしたいって思ってたんじゃないかなって。人間性に関して、栗山さんが今まで選手に教えてきたと思うんですよ。今度は僕が教育ができたら」
 4日の記者会見でも話していたが、全国区のスターを育て上げることがチーム強化に直結すると考えている。
 「今、全国の街を歩いて、日ハムの選手で誰か知っていますか?って聞いたとして、1人も挙がってこないよ。3、4人出てきてくれたらもう全国区。そしたら実力が上がっているってことだから、チームも上の方に行っていますよ」
 
 その中で杉谷の持つエンターテイナー性を評価した。オフのテレビ出演などで、全国での知名度はチーム屈指だ。
 「名前を出せば、杉谷くん。テレビに出ているしね。あれがいいんですよ。まずは目立って、レギュラーを取ってくれたら。個性を出していっていいし、それをさせていく。強制でもいいかと思っています。野球だけじゃないんですよ、プロ野球は」
 新監督に選んでくれた恩は必ず返す。栗山監督の築いた10年間に、自らのエッセンスを加え、強くする。
 「俺を監督にする、このぶっ飛んだ球団。すごくないですか? もう感謝しかないですね。僕ってそういう恩はものすごく返したいタイプ。期待に応えるために、いろいろと考える。気づいたら朝8時とかになっているからね。意外と考えてる。考えてなさそうだけど。それが作戦なので」
 5日も自身のツイッターに「選手全員を1回はあの大歓声の1軍のグランドに立たせることをここで約束します」と投稿し、全選手1軍という仰天プランも披露した。すでに新庄監督の頭はフル回転。ワクワクが止まらない。

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