高校野球
2023/11/16 17:30

北海 延長タイブレークの惜敗 低反発バットに苦しみ打線が沈黙【明治神宮野球大会】

作新学院を9回無失点に抑えた北海の先発・松田投手(撮影・玉田順一)

■明治神宮野球大会第2日(11月16日、明治神宮野球場)
▽高校の部2回戦 作新学院2-1北海 ※延長十回タイブレーク

松田収司投手が9回無失点でエース争いに名乗り

 2016年の夏の甲子園決勝のリベンジは果たせなかった。13年ぶり神宮大会出場の北海は2回戦で作新学院と対戦。16年以来の再戦だったが延長タイブレークの末に競り負けた。先発した松田収司投手(1年)が9回無失点の好投を見せるなど成果はあった。この経験を出場が確実視されている来春のセンバツにつなげてみせる。

松田「もう少し通用しないと思っていた」

 背番号11の1年生右腕が堂々たる全国デビューを飾った。135キロ前後の直球に緩いカーブやスプリットを織り交ぜ、相手打線に的を絞らせなかった。「もう少し通用しないと思っていた」と謙遜したが、シュート回転する真っすぐはスタメンに左打者が6人並んだ作新学院にハマった。バッテリーを組む大石広那捕手(2年)は「左バッターの真っすぐが良かった。スプリットも北海道よりも多めに使って、決まっていたのが収穫です」と後輩の投球を称えた。

大石捕手「投げるたびに成長している」

 平川敦監督(52)も「松田が思った以上に作新(学院)さん相手に緩急をつけながら低目を突いて、いいピッチングをしてくれた」と目を細めた。この秋、試合を重ねるごとに急激な上昇曲線を描いている。女房役の大石も「試合中に伸びる。考え方も松田自身変わっていると思いますし、投げるたびに成長している」と驚きを口にする。不在としている背番号1の筆頭候補として、これ以上ない結果を残している。松田も「背番号1を付けたい」とエース襲名に名乗りを上げた。

七回2死三塁のピンチを三振で凌ぎベンチに戻る北海・松田投手(右)と大石捕手

 

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