コンサドーレ
2023/10/13 05:00

現役引退を発表した小野伸二には本当にお疲れさまと言いたい《河合CRC竜の眼》

浦和、札幌で共にプレー

 浦和、札幌で共にプレーしたMF小野伸二が自身の44歳の誕生日だった9月27日に現役引退を発表した。8月上旬に人づてにその話を聞き、その直後に本人から改めて報告を受けたが、やはり寂しさもあるし、その一方で本当にお疲れさまと言いたい気持ちだ。ファン・サポーターの皆さんへは自身のインスタグラムで引退を発表したが、その反響はすごいものだったし、事前に話を聞いていた私も画像で形として見て改めて寂しさを感じた。長きにわたって日本サッカーをけん引してきてくれたことに本当に感謝しかない。

初対面は高校2年の時の国体

 私が初めて伸二のプレーを見たのは高校2年の時の福島国体だ。伸二は1年生ながら静岡県選抜の10番を背負っており、私がいた埼玉の試合の次に静岡が登場したので、どんなプレーヤーなのかと試合を見ていたら「こんなやつがいるのか」というぐらいうまく、力強い選手だった。ハーフウエーライン少し手前から浮き球でボレーシュートを撃つと、それがクロスバーに直撃しガーンというすごい音が鳴ってゴールが揺れるぐらいの威力で、「これはちょっとモノが違うな」というのが当時の印象だった。

浦和時代は一番年下だったのでよく話をした

 私は1997年、そして伸二は翌98年に浦和へ加入したが、浦和はトップチームとサテライトチームで練習グラウンドも違ったので、ピッチ上で一緒にプレーした記憶はほとんど無いが、プライベートでは食事に行くことが多かった。先輩と一緒に私たち後輩が付いていくのだが、だいぶ年上の先輩が多く、僕と伸二が一番年下だったのでよく話をしていた思い出がある。

電話で「一緒にやりたい」と告げた13年のクリスマスの頃

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