高校野球
2023/10/08 19:00

札幌第一が札幌東に逆転勝利 1年生エース半田悠が3試合連続完投で全道切符【秋季大会札幌支部】

9回2失点で3試合完投勝利を挙げた札幌第一の半田投手(撮影・十島功)

■秋季全道高校野球札幌支部(10月8日、札幌円山)
▽Aブロック代表決定戦 札幌第一3-2札幌東

9安打浴びるも9回2失点

 最後まで1年生エースにマウンドを託した。札幌第一の背番号1・半田悠投手(1年)が札幌東を相手に9回2失点の完投勝利。9安打を浴びながらも要所を締める投球でチームを全道大会に導いた。菊池雄人監督(51)の「成長させたい。責任を早い段階から持たせたい」との意図もあり、支部予選は3試合3完投。半田は全道大会に向けて「自分のやるべきことができたら」と意気込みを見せた。

「コントロール重視」で六回から連続3者凡退

 1点リードの九回2死二塁、最後の打者を二ゴロに仕留めると半田は安堵の表情を浮かべた。2回戦の北広島戦同様の1点差勝利。接戦の連続だったが何とか全道切符をつかみ取った。五回までは毎回得点圏に走者を背負うなどピンチの連続だった。一回には先制の適時打を浴び、1-1の五回には勝ち越しのスクイズも決められるなど、理想的な投球とはならなかったが粘りを見せた。「コントロール重視を意識した」という六回からは3イニング連続3者凡退と立ち直った。

菊池監督「打者との駆け引きを覚えてきてくれた」

 2試合連続完投で迎えた代表決定戦。雨で順延し体力を回復させる期間はあったが「反動があって体が重そうだった」と菊池監督。それでも3試合投げ切ったことは大きな経験値となった。「中盤からは悪いなりに良かった。変化球が安定してきて、打者との駆け引きなど考えて投げることを覚えてきてくれた」と成長の跡を感じ取った。入学直後は直球に頼りがちなところもあったが、チェンジアップをマスターし投球の幅が広がった。半田自身も「(1回戦の)旭丘に投げた時よりも、いろんな場面を経験できた」と自信を深めている。

横浜、慶応、大阪桐蔭、智弁和歌山などの勧誘断り

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