高校野球
2023/10/15 17:00

【北海40度目の夏・驚異の粘りを探る】④初戦6失点から復活したエース岡田彗斗投手 背番号1の重圧と闘い続け

2回戦浜松開誠館戦で5回⅓を1失点と好投した北海・岡田

2回戦は浜松開誠館を5回⅓で1失点に抑え

 〝代役エース〟から甲子園で真のエースに成長した。春から北海のエースナンバーを背負う岡田彗斗投手(3年)は、1回戦の明豊戦で途中救援も屈辱の2回⅓で6失点KO。それでも2回戦の浜松開誠館戦で見事に立ち直り、先発と救援の2度登板し計5回⅓を1失点、9奪三振と7年ぶりの16強入りに貢献した。

「甲子園で先発っていうのは本当に緊張した」

 脳裏に強烈な印象を残した明豊戦から4日後。約2カ月半ぶりの先発マウンド。「ほぼ抑えでマウンドに上がっていたので、なおさら甲子園って場面で先発っていうのは本当に緊張しました。気持ちの整理も少し時間かかったんですけど、もうやるしかないと覚悟を決めて」まっさらなマウンドに向かった。

いきなりのピンチを3者連続三振で切り抜け

 開始直後に右越えの二塁打を浴びバッテリーミスで三進。いきなり大ピンチを迎えたが、147キロの直球にスライダーとスプリットを織り込み2番から3者連続三振。自ら招いたピンチを力で抑えこんだ。四回に先頭打者に二塁打を浴びると暴投と犠飛で先制を許したが、失点はそれだけ。4回⅓を投げ1失点、8奪三振。最少失点差で2番手の長内陽大(3年)にマウンドを託し、自らは慣れない三塁の守備に就いた。

七回の再登板も3者凡退

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