ファイターズ
2023/09/23 19:30

万波 24号ソロでキングに1本差 今川、清宮、野村とバットを振った鎌ケ谷の夜

六回1死、万波が左中間へソロ本塁打を放ち、ベンチでポーズ(撮影・桜田史宏)

■パ・リーグ22回戦 日本ハム1ー4楽天(9月23日、楽天モバイルパーク宮城)

新庄監督も絶賛 六回に岸から24号ソロ

 本塁打王の座が、はっきりと視界に入ってきた。日本ハムの万波中正外野手(23)が23日、楽天戦でリーグトップに1本と迫る24号ソロを放った。

 追い込まれながら直球を捉え、左中間スタンドへ運んだ一発を、新庄監督は「成長を感じました」と絶賛。自身も「本当に良いバッティングだったなと思います。ちょっと差し込まれながらですけど、しっかり振り切れました」と納得の表情を浮かべた。

六回1死、万波が楽天・岸(右)からソロ本塁打を放つ

 

努力はうそをつかない 述懐する2軍暮らしの日々

 高卒5年目のブレークは偶然ではない。入団後から、来る日も来る日も鎌ケ谷でバットを振り続けてきた成果だ。時には朝5時から体を動かし、毎日のように夜間練習に励んだ。

 「やっぱり今、これだけ試合に出ていても体はすごく元気ですし、5年間、分からないなりにいっぱい練習はやってきたつもり。技術練習もそうだし、ウエートトレーニングだったり、すごく遠回りしたような気はしますけど、そのおがげで1年間戦う体力もついたと思う。悪いことも少しは分かるようになったし、全部の練習に意味があったんだろうなとは思っています」と、研さんの日々を懐かしそうに振り返った。

切磋琢磨する仲間の存在も成長に拍車

 同じ高みを目指すチームメートとの出会いも、成長を加速させるきっかけになった。今から2年前。21年シーズンはまだ2軍暮らしが長かった。その中で1学年上の清宮、同学年の野村、この年から入団した今川と4人で夜な夜な鎌ケ谷の室内練習場に集まり、「ああでもないこうでもない」と打撃論を交わした。

大きかった今川の入団 「みんなでバッティングの話をするようになった」

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