背番号１はスターの証し　各球団ともチームの顔が背負う　

　栄誉ある〝№１〟は誰の手にー。日本ハムの新庄剛志監督（５１）が、現役時代から着用する背番号「１」の後継者候補について語った。現状での最有力候補は万波中正外野手（２３）であることを明言し「１って、格好いい。スタイルもいいし、似合いそうな感じはしますよね。で、俺は何番付けりゃいいの…。あげたら、何番がいいんでしょう？」とユーモアたっぷりにコメントした。

　現役時代から背中に付けている「１」の数字には、強い思い入れを持っている。各球団でもヤクルト・山田や楽天・松井裕など、チームの顔が背負う人気の番号。ボスは監督就任時から、新たなスターが誕生した時に譲る意向を示してきた。

後継者に求める〝５拍子〟　条件に合致する万波

　かねて後継者には「４拍子揃っている選手がいい。走攻守に、ビジュアル。トークも入れたら５」と独特の条件を設けてきた。身体能力に優れ、華のあるプレーとトークで観衆を魅了する万波は、うってつけの存在だ。

今川に清宮に矢沢…　ライバルは多数

　想像は膨らむが、まだ決定事項ではない。チームには背番号１を熱望する今川をはじめ、清宮や矢沢ら次代のスター候補は数多くいる。選手の心情を思いやる指揮官は「今年だったら、万波くんの背中が一番合いそうだけど。ほしくないかもしれないでしょ（笑）。付けたくない選手に、無理やり付けさせる必要はないですよ」。穏やかな心で、誰もが認める超一流の出現を待っている。