ファイターズ
2023/09/20 18:50

《ハム番24時》9月20日

 しびれる場面で、捕手の習性が生きた。19日の試合で人生初の二塁守備に就いた郡司が、一夜明けた20日の試合前に、前夜の好プレーについて振り返ってくれた。

 初めての守備機会は、2点リードの二回2死二、三塁の状況で訪れた。二遊間を襲った低く鋭い打球に反応すると、最後は両膝を地面に付きながらキャッチ。その動作は投手のワンバウンド投球に食らいつく、捕手そのものだった。

 「もっと華麗にさばいたと思っていたけど、後から映像を見たら2歩しか動いてなかった(笑)。日々のブロッキング練習が体に染み込んでいるから、とっさにキャッチャーの動きが出てしまいました」

 習慣は才能より強い。冗談交じりの会話の中で、そんな言葉を思い出した。「遊びでも二塁を守ったことない人が、1軍の試合にスタメン出場したのはNPB史上初じゃないですか? こんな選手、今までいたのかな…」。郡司だけが歩めるオリジナルな道を、これからも突き進んでもらいたい。

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