冬季スポーツ
2021/10/28 15:00

≪目指せ北京五輪≫ アイスホッケー山下光&栞 姉妹で代表入りだ 

北京五輪に姉妹出場を目指す姉・光(右)と妹・栞(撮影・島山知房)

 すでに3大会連続の五輪出場を決めている女子アイスホッケー「スマイルジャパン」。北海道育ちの山下光(21)、栞(19、ともに西武プリンセスラビッツ)は、姉妹での五輪初出場を狙っている。
 大阪府出身。スケートとの出合いは、プロフィギュアスケーター・荒川静香さん(39)の活躍がきっかけだった。トリノ五輪で金メダルを獲得した演技をテレビ観戦。すぐにスケートリンクに足を運んだ。
 そこで目に留まったのは、アイスホッケーチームの部員募集の貼り紙。世界最高峰のリーグ・NHL(北米プロアイスホッケーリーグ)の試合観戦が好きだった母・真樹子さんの後押しもあり、姉は5歳、妹は3歳でスティックを握った。
 地元で競技を続ける中、2014年に転機が訪れた。女子日本代表が長野五輪以来16年ぶりに出場を果たしたソチ五輪。日本人が最高峰の舞台で戦う姿を見て「五輪」への思いが芽生えたという。より高いレベルでのプレーを志した2人。母を説得し、家族全員で北海道に移住した。
 氷都・苫小牧で腕を磨き、19年の世界選手権で初めてフル代表入り。今年9月の同大会ではFWの光が2ゴール。DFの栞も1次リーグのドイツ戦で11分のプレータイムを得るなど、過去最高の6位入賞に貢献した。
 今後は国内合宿などでメンバー選考が行われる。代表に定着してはいるが「まだ油断できないラインに2人ともいる。切磋琢磨して、一歩でも二歩でも頑張らないといけない」と光。栞も「もっと努力したら絶対に入れる位置にいると思う。いまの勢いを忘れずにやっていきたい」。姉妹揃っての夢舞台へ。代表切符はすぐそこだ。
(島山知房)

■山下 光 

(やました・ひかる)2000年9月23日、大阪府出身。ポジションはFW。苫小牧青翔中2年時に三星ダイトーペリグリン(現・道路建設ペリグリン)に加入。駒大苫小牧高から早大に進学し、19―20シーズンから西武プリンセスラビッツでプレー。一昨年の女子日本リーグで優勝。身長157センチ。

■山下 栞 

(やました・しおり)2002年4月28日、大阪府出身。ポジションはDF。苫小牧青翔中、苫東高では道路建設ペリグリンでプレー。昨季は全日本女子選手権と女子日本リーグの2冠達成に貢献した。トップアスリート入試で早大に合格し、今春、西武プリンセスラビッツに移籍。身長158センチ。 
 

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