プロゴルフ
2023/08/22 20:30

北海道勢が地元開催へ意気込み【女子ゴルフ・ニトリレディス】

7月のミネベアミツミレディスで優勝争いを演じた宮澤美咲(撮影・西川薫)

ミネベアミツミで大活躍した宮澤美咲が参戦

 今季の女子プロゴルフ北海道シリーズ第3戦、ニトリレディスが8月24日から小樽カントリー俱楽部(6695ヤード、パー72)で開催される。北海道関係ではプロアマ12人が出場予定。今季から本格参戦する千歳市出身の宮澤美咲(20、HESTA大倉)は7月のミネベアミツミレディス北海道新聞カップで優勝争いを演じ自身最高位の5位タイでベストルーキー賞を獲得した。昨年、プロデビューを遂げた地で1年間の成長を証明する。

昨年は「バーディーが1個しか取れなかった」

 ほろ苦いプロデビュー戦の記憶を塗り替える。昨年は2日間通算7オーバー、95位タイで予選落ち。「もうボロボロでした。2日間でバーディーが1個しか取れなかった。まずは予選通過です」と決勝ラウンド進出を見据える。

ミネベアミツミ後も好調キープ

 ミネベアミツミでの快進撃の2週間後、楽天スーパーレディースでも初日、2日目と首位タイに立つなどルーキーながら上位に顔を出す存在になった。その裏にはミネベアミツミの前週に変更したマレット型の新パターの存在があった。「前まではどんな距離を打っても、1メーターぐらいショートしていた。いまはちょうどいい具合にカップを越える」。ゴルフ界の格言「ネバーアップ、ネバーイン(届かなければ入らない)」を実践してから調子が上がってきたという。

現在48位、来季シード権も射程

 現在、メルセデスランキング48位。後半戦の活躍次第では上位50人に与えられる来季のシード入りも視野に入ってくる。「優勝したいけど、最終日に伸ばせないのが課題」。優勝争いに加わるためにもまずは4日間戦う権利を手に入れる。


アマ・斎藤碧夏は初の予選突破目指す

 札幌市出身のアマチュア・斎藤碧夏(札幌光星高1年)は3試合目のプロ大会で初の予選突破を目指す。6月の日本女子アマチュア選手権では12位タイ、8月18日まで埼玉で行われた日本ジュニア選手権では15~17歳の部で24位タイとめきめき腕を上げている。「プロの試合の雰囲気は慣れたけど、セッティングが違う。ジュニアと違ってミスのごまかしが利かない。目標は予選通過です」。若さを武器に意気込む。

週1度、部活動でラウンド「耐えるゴルフが必要」

 コースは熟知している。週に1度、部活動で同コースをラウンドしている。「距離が長いのであまりバーディーが取れずにボギーを重ねてしまうので、耐えるゴルフが必要。あとは打ってはいけない場所がある」と、地の利を最大限に生かす構えだ。

2年後のプロテスト受験へ経験積む

 今大会には22年の全米女子アマを制した馬場咲希(18)が出場する。「アマチュアな感じがしないっていうか、普通にプロって感じです」。自らも将来のプロ入りを目指しており、プロテスト受験が解禁になる2年後へ一つでも多くの経験を積んでいく。

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