勝負強い打撃で１６年のリーグ優勝＆日本一に貢献した日本ハムの谷口雄也外野手（２９）が今季限りでユニホームを脱ぐこととなった。２５日に球団が発表した。かわいらしいルックスでファンからも愛されたスラッガーがプロ１１年の現役生活にピリオドを打つ。

　「かわいすぎるスラッガー」がバットを置く。谷口は名門の愛工大名電高（愛知）から１０年にドラフト５位で入団。１６年にはキャリア最多となる８３試合に出場した。
　同年５月１９日のソフトバンク戦では六回に代打で同点３ラン。同年６月１４日のＤｅＮＡ戦では二回に先制Ｖ打を放った。シュアーな打撃で何度もチームを勝利に導き、この年のリーグＶと日本一に貢献した。
　一方で、タレント・剛力彩芽似の愛らしいルックスでファンから絶大な人気を集めた。外見とは裏腹に、みなぎる闘志を内に秘めるタイプでもあった。１６年６月３日の巨人戦、１点を追う九回２死満塁で、左飛に倒れた際には涙を流して悔しがった。
　谷口は球団を通じて「１１年間、北海道日本ハムファイターズでプレーできて本当に幸せでした。一番の思い出は１６年の日本一。栗山監督、コーチの皆さん、裏方さん、チームメート、ファンの皆さん、本当にありがとうございました」とコメントした。
　きょう２６日の今季本拠地最終戦・西武戦に出場する見込みだ。

今井と鈴木遼が戦力外

　日本ハムは２５日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で今井順之助内野手（２３）、育成の鈴木遼太郎投手（２５）に対し、来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。中京高から２０１６年ドラフト９位で入団した今井は、１軍通算４試合に出場し、１３打数２安打２打点。球団を通じて「北海道のファンと鎌ケ谷のファンから温かい声援をいただいて、本当にうれしい気持ちで毎日、やっていました」と感謝を述べた。
　鈴木遼は東北学院大から１７年ドラフト６位で入団。２１年から育成契約を結んだ。１軍では１試合に登板し、２回２安打無失点。「いいチームメートと出会えたことが思い出です。先輩、後輩、同期、本当にいい仲間と野球ができました」とコメントした。ともに現役続行を希望し、トライアウトに臨む意向だ。