冬季スポーツ
2021/10/26 14:35

陵侑 北京で金獲り宣言

葛西兼任監督(中央)のもと、北京五輪での活躍を誓う小林陵(右)と伊藤(撮影・島山知房)

  土屋ホームスキー部が25日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場で練習を公開した。小林陵侑(24)は前日まで行われていた全日本選手権のノーマルヒル、ラージヒルで連勝。葛西紀明・選手兼監督(49)のもと、来年2月の北京五輪で金メダル獲得を狙う。伊藤有希(27)は3大会連続の五輪出場へ意欲を示した。

 冬シーズンの幕開けを告げる国内2連戦から一夜明け、小林陵は陸上トレーニングで汗を流した。公式練習から4日連続でジャンプを飛んでいたため、約1時間半、軽めのメニューを消化。筋トレや空中姿勢の確認などを行った。
 全日本選手権では2冠を達成。ラージヒルでは2位に18・3点差をつけて圧勝した。故障で出遅れた昨季とは違い、シーズン序盤から絶好調。「去年はシーズン前にケガをした。今年は焦らずに冬に向けてやっていきたい。ジャンプの調子は良い方向に向かっている」と調整は順調のようだ。
 代表に選出されれば、2度目の五輪出場となる北京大会。「師匠」とともに世界の頂点を目指していく。18年の平昌大会ではノーマルヒルで7位、ラージヒルで10位。18―19年シーズンには日本男子初のW杯総合Vを飾った。だが、五輪舞台で優勝を果たしたことは、まだない。
 前日24日には葛西から「勝ち続けろ」と金言を授かった。日本男子のエースは「(葛西の経験を)全部吸収したい」と力を込め、「今季は五輪が一番大きな大会なので、そこで金メダルを目指したい」と目標を口にした。
 9大会連続の五輪出場が絶望的となった葛西も「メダルを獲れるようにサポートする。1カ月前くらいから(五輪に向けての)言葉をかけていきたい」とバックアップを約束。監督として、まな弟子を支えていく。
 今後は30日のUHB杯出場後に渡欧。11月20日のロシア・ニジニタギル大会を皮切りにW杯を転戦する。(島山知房)

有希、フォーム改良し次こそ!

 ソチ、平昌と2大会連続で五輪を経験している伊藤は「次は見ている方にも喜んでもらえるようなジャンプをしたい。その結果、自分も幸せになれるような五輪にしたい」と3度目の大舞台を見据えた。今季は助走や空中姿勢を一から見直し、シーズンが本格化した現在も改良の途中。W杯開幕まで約1カ月と迫っているが「焦らずブレずに五輪、自分が求める内容を目指したい」と意気込んだ。

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