ファイターズ
2023/07/29 01:05

五十幡 タイムリー生んだ加藤豪からの〝贈り物〟

ヒーローの五十幡(右)と上沢がフォトセッションで笑顔を見せる(撮影・村本典之)

■パ・リーグ14回戦 オリックス0-4日本ハム(7月28日、エスコンフィールド北海道)

四回2死二、三塁の好機で値千金の2点適時打

 湿りがちだったバットから快音が響いた。日本ハムの五十幡亮汰外野手(24)が28日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦に「9番・中堅」で先発出場。リードを2点に広げた四回。なお2死二、三塁の好機で左翼へ2点適時打を放ち、試合の大勢を決めた。豪腕・山下舜平大(21)からの一打を「上位打線につなげることだけを考えて必死に食らいつきました」と、謙虚に振り返った。

フォークに体勢崩されながら 「何とか」という思いで最後は片手1本

 技ありの一本だ。カウント1ー2。外角のフォークに対して体勢を崩されながら、最後は片手1本で食らいついた。打球はしぶとく三遊間を突破。外野手の本塁返球を確認すると勢い良く一塁ベースを蹴り、あっという間に二塁を陥れた。タイムリーは7月9日・ロッテ戦以来、今季2本目。久々の高揚感を味わった背番号50は「ずっとチャンスで打てなかったり、バントをミスしていた。『何とか』という思いでした」と、右拳を高々と突き上げて喜びを爆発させた。

左太もも裏の肉離れで約2カ月間1軍から離脱

 今シーズンは開幕から尻上がりに打撃の状態を上げ、5月上旬に打率は一時2割8分付近まで上昇した。同月5日には両リーグ最速で10盗塁を記録。巧打とリーグ屈指の俊足を生かし、攻撃の核となりつつあった。しかし、好事魔多しの言葉通りアクシデントが待っていた。左太もも裏の肉離れを発症し、約2カ月間1軍から離脱。フィールドから遠ざかった状況で、好調時の感覚を維持することは難しかった。

7月8日から独特な形状の新たな相棒を使用

 再昇格を果たした7月4日以降も、試行錯誤の日々は続いた。思うように感覚が戻らない中で、思い切った挑戦に打って出た。7月8日・ロッテ戦の第3打席からユニークな形状のバットを使い始めた。

「こねないようにするイメージのバット」

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