日本ハム・北山亘基投手（２４）が１１日、今季６勝目を懸けて楽天戦（エスコンフィールド北海道）に先発する。勝利投手となってお立ち台に上がった暁には「ちゃんと気持ち良く結果が出てヒーローになって言えたらいい」と、〝持ちネタ〟の「さいこうき」を披露することを誓った。

　２年目右腕には、ひそかに温めている計画がある。誕生日だった昨年４月１０日の楽天戦（札幌ドーム）。２勝目を挙げてヒーローインタビューを受けた北山は、名前の亘基（こうき）にかけて「さいこうきです！」とシャウトし、球場を大いに沸かせた。今季途中に中継ぎから先発に転向し、「反感を買わないような結果が出た後にやりたい。ビジターではできないですね。相手チームのファンもいる」。ホーム限定で「さいこうき」の〝解禁〟を虎視眈々と狙っている。

昨年誕生日に披露した「さいこうきです！」を快勝で解禁

　前回登板２日のオリックス戦（エスコンフィールド北海道）は、５勝目を挙げたものの七回途中３失点で無念の降板。「ちょっと後味が悪かったので言えなかった…。まあ、（ヒーローに）選ばれてもないんですけど。でも、（ヒーローに）選ばれてもこの前は言えなかった」と反省。今季３度目となる本拠地での先発登板に向けて、「ちゃんと胸を張って言えるような結果を出せるように頑張りたい」と鼻息が荒い。

９日のブルペンは６０球近く投げて調整

　中８日でのマウンド。登板間隔が空いたため、９日に行ったブルペンでの投球練習は６０球近く投げた。「ちょっと間が空くので球数を多めに、右も左もバッター想定して投げられたので良かったと思います」。主力に左打者が多い楽天打線に対し、「自分の緩急、チェンジアップとかが、だいぶ有効になってくると思う。うまく使えるようにやっていきたい」と対策を練る。

　シーズン前半戦最後となりそうな「さいこうき」チャンス。５連勝中と好調な犬鷲打線を封じ、エスコンフィールド北海道で絶叫する。