スピード復帰の札幌MF青木が決勝弾 ルヴァン杯で横浜M撃破し5年連続GL突破王手

■ルヴァン杯グループステージ第5節 札幌3-2横浜M(5月24日、札幌ドーム)
最終戦を引き分け以上でGL突破確定 2年ぶりプライムステージ進出
復帰初戦でいきなり大仕事をやってみせた! 今月3日の鹿島戦(札幌ドーム、0●1)で左ハムストリングを肉離れし、戦線離脱していたMF青木亮太(27)が、後半39分に決勝ゴールを決めて、チームを勝利に導いた。グループステージ(GL)は6月18日に行われる磐田との最終戦(札幌ドーム)を残すのみ。青木の殊勲弾によって勝ち点を10に伸ばした札幌は、引き分け以上であれば5年連続GLを突破し、2年ぶりのプライムステージ進出が決定する。
2-2の後半39分 昨季得点王・青木がルーカスとのワンツーから殊勲のゴール
これが昨年のチーム得点王、青木亮太の実力だ。2-2で迎えた試合終盤の後半39分、MFルーカス・フェルナンデス(29)との見事なワンツーを披露し、横浜Mの守備網を切り裂いた。「僕もディフェンスを置いて行けている感じもありましたし、僕が入っていったらルーカスが見えて。ルーカスもわかっていたし、僕もなんとなく来るのかなって思いながら走った」。ペナルティーエリア内で再びボールを受けると、右足を振り抜いて、鋭いシュートをゴールネットに突き刺した。「いい感じで崩せたので、それが僕としては一番良かった」と殊勲のゴールを誇った。
5月3日鹿島戦で負傷も 1週間繰り上げで戦線復帰
鹿島戦で負傷し、合流まで4週間程度を見込まれていたが、21日の練習で全体練習に部分合流すると、試合前日の練習では11対11に参加。わずか3週間で戦線復帰を果たした。「今回は結構、治りが早かったです。やっぱり試合をやるのが一番、体力的にも、試合勘的にも戻りやすいかなと思うので、足が結構いい感じで治ってくれて良かった」と安堵の言葉が口をついた。
青木離脱後のチームは、リーグ戦3連勝で11得点と絶好調。もちろん青木だって、その波に乗り遅れるつもりはない。「コンディションをしっかり上げて、チームの攻撃の連係をもっと良くできるようにどういうプレーが良いのかという選択肢をたくさん増やせるようにやっていきたい」。リーグ1位の得点力を誇る札幌の攻撃力を、さらに向上させていくつもりだ。
次は中2日で古巣・名古屋戦 「しっかりと連勝を切らないように全員で頑張りたい」
中2日で戦う次のリーグ戦の相手は名古屋。青木にとってはルーキー時代から7年間在籍した古巣との対戦となる。「しっかりと連勝を切らないように全員で頑張りたい」と意気込む。チームの勢いをさらに加速させ、4年ぶりのリーグ戦4連勝を成し遂げる。