ファイターズ
4番起用の万波 リーグトップタイ25打点 「離されないところでタイトル争いできれば」

■パ・リーグ9回戦 ソフトバンク4-2日本ハム(5月23日、エスコンフィールド北海道)
大関の6球目フォークにしぶとく食らいついて左前適時打
日本ハムの万波中正外野手(23)が23日、エスコンフィールド北海道で行われたソフトバンク戦の五回に左前適時打を放ち、打点を「25」に伸ばした。この日、打点のなかったソフトバンクの栗原陵矢外野手(26)と並んでパ・リーグトップとなり「うれしい反面、まだまだ試合が続いていく。何とか常に上位圏にいて、離されないところでタイトル争いできれば。より頑張っていきたい」と力を込めた。
4月29日のソフトバンク戦(エスコン)以来、19試合ぶりに4番で起用された試合。三回は左翼線二塁打でチャンスを広げ、1点を追う五回には1死一、二塁で打席が回ってきた。相手バッテリーに徹底して外角低めを攻められたが、6球目のフォークにしぶとく食らいつき、左前打。2走の矢沢が生還し、一時同点とした。
メネズへの悪送球を猛省 表情は厳しいまま
ただ、わき上がるベンチとは対照的に、万波の表情は厳しいままだった。理由は三回1死二塁の守備。柳田の一ゴロを処理した後、ベースカバーに入ったメネズへ悪送球し、2走の生還を許していた。「強くトスしようとして、浮いちゃいました」と振り返り、ミスは猛省した。
中軸を任されると、打点を稼ぐ機会は多く訪れる。「前のバッターから、良いチャンスをいっぱいもらって、その結果こういう位置にいる。それで(タイトルを)意識し始めた」。お膳立てしてくれる仲間に感謝しながら、果敢にキングの座を奪いにいく。
三回、万波(左から2人目)の悪送球で勝ち越しを許す