■パ・リーグ９回戦　ソフトバンク４－２日本ハム（５月２３日、エスコンフィールド北海道）

プロ初登板２日後に外野手でハッスル　右翼前方に落ちる飛球に顔面を打ちながら好捕

　顔面強打のスーパープレーだ。二刀流に挑戦している日本ハムドラフト１位ルーキーの矢沢宏太投手（２２）が２３日、エスコンフィールド北海道で行われたソフトバンク戦に外野手として出場し、守備で見せた。五回１死から前方の飛球に突進し、顔を地面の芝に打ち付けながら捕球。チームを乗せるビッグプレーになった。

　投手としてプロ初登板を果たした２日後、外野手としてハッスルした。負傷を心配されるほど、体を張ったプレーだったが、大事には至らなかった。試合後は「顎をぶつけたという感じですかね。慣れていないので、ダイビング自体」と苦笑いだった。

「前の打球は突っ込んで。無理だと思ったら体全身で止めにいこうという教えなので」

　日体大時代は投手のパフォーマンスに影響が出ないように思い切ったプレーはセーブしてきた。ただ、プロでは違う。先輩の松本剛や江越が果敢にチャージする姿を見てきた。「前の打球は突っ込んで。無理だと思ったら体全身で止めにいこうという教えなので。前の打球はチャレンジすると日頃から言われている」。投手としても野手としても、頼もしい先輩を見習いながら、一流への階段を上っている。