コンサドーレ
2023/04/10 14:30

《元赤黒戦士の現在地・飲食店を経営する三原廣樹さん前編》プロ選手になって一番好きな街は札幌でした

福岡で飲食店を経営する三原さん。かつては左足の技巧派選手だった(撮影・工藤友揮)

歴代左足フリーキッカーの中でも見劣りしない技巧派 現在は飲食店経営する代表取締役

 アシス、ウィル、ホベルッチ、上里一将、フッキ、そして現所属の福森晃斗、小林祐希。彼らは北海道コンサドーレ札幌の歴史に刻まれる左足の名プレースキッカーたちであるが、その選手たちに勝るとも劣らない強力な左足を持ち、かつては10番を背負ったこともあるMF三原廣樹(44)という選手がいた。今回の「元赤黒戦士の現在地」は、引退後のセカンドキャリアで豆腐店である実家の事業を拡大させ、現在も札幌のMF小野伸二(43)や砂川誠コーチ(45)との交流があるという三原さんを前後編2回に分けて紹介する。(以下、敬称略)

2003-05年札幌在籍 当時の担当記者もその技術に「今で言うなら福森レベル」

 三原は札幌に2003年から05年まで3年間在籍。リーグ通算41試合の出場でわずか1得点だったが、札幌有数の技巧派レフティーとして強く記憶に刻まれている人は少なくないだろう。特に札幌が若手育成路線にかじを切った04年シーズン序盤、そして左ひざ前十字靱帯断裂の大けがから復活した05年シーズンは、持ち前のテクニックを発揮してチームの攻撃をけん引。当時のコンサドーレ担当記者も「今で言うなら福森レベルで、練習ではFKのゴールをばんばん決めていた」と舌を巻くほどだ。

 道スポの取材を受けた三原は、「18歳からプロサッカー選手になって、一番好きな街は札幌でした。やっぱりサポーター、街の人が温かくて。今まで何チームか行きましたけど、圧倒的にアットホームというか、温かいというのが印象に残っています」と話す。

引退後、実家の豆腐店で働き「全く別の仕事にチャレンジしてみよう」と新たな旅を始める

あわせて読みたい