ファイターズ
2023/03/17 11:30

【侍ジャパン帯同記】道スポ評論家の鶴岡慎也氏 ブルペン捕手として〝壁〟に徹するだけ

吉井コーチ(左)、厚沢コーチ(右)とともにイタリア戦の試合前練習に臨む鶴岡氏(撮影・松本奈央)

準決勝進出の歓喜の瞬間はブルペンのモニター越しに

 野球日本代表「侍ジャパン」は16日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝(東京ドーム)でイタリア代表に9ー3で勝利し、準決勝が行われるアメリカ行きの切符を手にした。裏方として帯同する元日本ハムの鶴岡慎也氏(41)は、歓喜の瞬間をブルペンのモニター越しに見届けた。列島を熱狂させた夜。その舞台裏を道スポWEBに語った。

侍として戦うのはこんなに大変なことなんだと痛感する日本での5試合

 僕はゲームセットまでブルペンにいて、試合後にみんなでハイタッチを交わしました。ここが1つの山場、ポイントだと思っていたので選手もホッとした表情をしていましたね。1次ラウンド初戦の中国戦から選手1人1人が日の丸を背負う重みを感じていました。いつもなら見逃すボールに手を出したり、絶対に捉えられるボールをファウルにしてしまったり。侍として戦うのはこんなに大変なことなんだと痛感する5試合でした。

 大きなプレッシャーが掛かる中でも最高の調整をしてもらいたいー。投手に気持ちよくマウンドへ登ってもらうことだけを考えていました。準々決勝ではダルビッシュ投手のボールも受けました。一流の投手だけが集まっているので、それぞれが自分で考えて準備をしてくれます。僕らが個性を出す必要はありません。ブルペン捕手として〝壁〟に徹するだけでした。

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