〝マリノスキラー〟札幌FW菅 昨季の王者撃破へ「打ち勝つ」 12日ホーム横浜M戦

〝マリノスキラー〟が今季初勝利に導く。北海道コンサドーレ札幌は11日、札幌ドームで全体練習を行った。12日はホーム(午後3時開始、札幌ドーム)で横浜F・マリノスを迎え撃つ。左WBで先発が濃厚なFW菅大輝(24)は横浜Mから過去3得点(リーグ2得点、ルヴァン杯1得点)を記録。昨季王者相手に難しい試合となることが予想されるが、菅は「お互い攻撃的なサッカー。打ち勝てたら」と一歩も引く気はない。
昨年3月12日の横浜M戦でゴール
再現を狙う。ちょうど1年前の3月12日。札幌ドームで同じく横浜Mと戦い、菅は得点を挙げた。2021年にもリーグ戦、ルヴァン杯で横浜M相手にゴールを奪っており、相性はいい。「そこはあまり意識せず、チームの勝利のことだけを考えて、守備面でも攻撃面でも貢献できたら」。
開幕から得点の匂いは漂っている。2月18日の広島戦、4日の新潟戦と放ったシュートがゴールポストに阻まれた。「そこ(得点機)までは行けている。あとはしっかり決められるようにできれば。今年は競争も激しくなって、アピールできる場面でもあるので、シュートを意識している」と〝菅キャノン〟の射程は広がっている。
ルヴァン杯から中3日も「ちょうどいい」
横浜Mは2勝1分と好スタートを切った。菅は「目の前の相手に負けないっていうところが、勝利への一歩だと思う」と意気込む。8日のルヴァン杯・鳥栖戦にも45分間出場した。中3日の試合となるが「疲れていない」とキッパリ。「中3日ぐらいがちょうどいい」と言う驚きのタフさだ。
試合後の癒やしも大きな力となる。約2カ月間に及ぶキャンプを終え、妻と1歳の長男が待つ札幌へ帰ってきた。「(息子は)俺に似て、スプリントばっかしてます」と破顔した。家族は妻の実家におり、まだ会えてないようだが「マリノス戦が終わったら会えるので、120%の力を出して、癒やされたいと思います」と〝ご褒美〟獲得へ、全力を尽くす。
もう「しょぼい試合」はしない
ホームのサポーターに初勝利を届ける。前回のホームゲームでは神戸に1―3と完敗。「僕たちを後押ししてくれた中で、しょぼい試合をしてしまった。今回は初勝利できるように頑張りたい」。強烈な左足と豊富な運動量で、本拠地を熱狂の渦に巻き込む。