■侍ジャパン壮行試合　日本４－１中日（４日、愛知・バンテリンドームナゴヤ）

六回から代走で途中出場　八回無死一塁でバックスクリーンにズドン

　大舞台でその名をとどろかせた。ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で世界一奪還を目指す侍ジャパンのサポートメンバーを務める日本ハム・万波中正外野手（２２）が４日、中日との壮行試合（バンテリンドーム）に六回から代走で途中出場。八回無死一塁で迎えた初打席で、中越え２点本塁打を放った。

　侍ジャパンのユニホームに身を包み、大きなインパクトを残した。中日のドラフト１位ルーキー・仲地の初球を捉え、バックスクリーン左にぶち込んだ。テレビカメラに向かって、人気漫画の「ＨＵＮＴＥＲ×ＨＵＮＴＥＲ」に登場するネテロ会長から拝借した「正拳突きパフォーマンス」を披露。「特別な一本にはなったかなと思います」と白い歯をのぞかせた。

栗山監督からは「３、４年後、このユニホームを着てやれるように頑張ろう」

　２日間限定のサポートメンバー入り。２０２１年まで日本ハムで共にプレーした侍ジャパンの栗山監督からはあいさつした際に「頼むぞ」、「３、４年後、このユニホームを着てやれるように頑張ろう」と声を掛けられたという。

　一流選手にバッティング技術を学ぶ機会にも恵まれた。「ちょっと試してみたいと思ったこともある。まったく理解できない独自な感性もありました。ただ、自分自身いい調整ができていると思うので、このまま落ち着いて野球をやっていけるようにしたい」。チームに戻り、勢いそのままレギュラーの座を掴み取る。