ファイターズ
2023/02/26 22:30

金村 虎クリーンアップに真っ向勝負 2回無失点で首脳陣の評価うなぎ上り

六回から3番手で登板し好投を見せた金村(撮影・桜田史宏)

■オープン戦 阪神6ー8日本ハム(26日、沖縄・タピックスタジアム名護)

佐藤輝のバットをへし折った! 阪神の主力打者に力負けせず

 投げるたびにルーキー右腕の評価が高まっている。日本ハムのドラフト2位・金村尚真投手(22)が26日、沖縄・名護で行われた阪神とのオープン戦に3番手で登板。六回からの2イニングを無失点で切り抜けた。今キャンプは実戦3試合に登板し、存在をアピール。3月5日のオープン戦・楽天戦(札幌ドーム)で、先発登板の機会が与えられる見通しとなった。

 「オープン戦初登板で地に足が付かなかった」と振り返る六回は、先頭打者にいきなり中前打を許した。それでもバックの好守にも助けられて無失点。運を味方に付けると本来の投球を取り戻した。七回は4番・大山を右邪飛に仕留め、続く佐藤輝に対しては直球勝負を選択。果敢に内角を突きバットをへし折った。飛んだコースが悪く中前打となったが、阪神の主力打者たちを相手に力負けしない投球を披露した。

高まる期待 加藤コーチ「回を追うごとに良くなっていきそうな雰囲気」

 この日最速151キロを計測した直球に加え、精度の高い多彩な変化球を持ち合わせる。加藤投手コーチは「あのボールを見たら、後ろが薄いので期待したくなる。ただ、きょうのマウンドさばきを見ると前も見たい。回を追うごとに良くなっていきそうな雰囲気がある。いろいろなボールでストライクが入るし、内角にも投げられる。次は先発をやらせるけど、オープン戦中に中(継ぎ)とか抑えもやらせてみたい」。首脳陣は先発、リリーフ両方の適性を開幕直前まで探るつもりだ。

 1軍キャンプ完走は目前。故郷の沖縄で約1カ月を過ごして数多くの収穫を得た。「自分の持ち味をしっかり出せていると思う。これからはもっと緊張する場面をたくさん味わう。気持ちに余裕や自信が持てるぐらい、練習をしていきたい」。無限大の可能性を秘めた右腕を、必死に磨き続ける。

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