ファイターズ
2023/02/20 20:55

【道スポ評論家が直撃】③清宮 村上に抱く感情、WBCへの思いは!?~開幕前特別企画~

岩本氏(左)が清宮に直球でインタビューし、本音に迫った

 日本ハムOBで道新スポーツ評論家の岩本勉氏(51)と鶴岡慎也氏(41)が沖縄・名護で春季キャンプを行う選手たちの本音に迫る特別企画。第3回は試練を乗り越えながら、主砲として本格化してきた清宮幸太郎内野手(23)が登場。鳴り物入りでプロ入りしたスラッガーは、6年目のシーズンを迎える。避けては通れない同級生ライバル、ヤクルト・村上宗隆内野手(23)に対して抱く感情は―。WBCに臨む日本代表をどう見ているか―。岩本氏が、直撃した。

今年の新庄監督は去年と明らかに違う 今年はみんな本気になってます

 岩本氏(以下、岩)「幸ちゃん、直球インタビュー、よろしくお願いします。同学年の新庄監督ですが、去年は『楽しもう』と発言していた。今年はキャンプ中も遠くから静観するシーンが多い。どんな印象?」

 清宮(以下、清)「去年とは明らかに違うと思います。練習試合の戦い方もそうです。打順を固定して戦ったり。それはボスから何も言われなくても僕たちは感じている部分がある。今年はみんな本気になってやっていると思います」

 「サインプレー中の『少しボールが高い』という言葉だけでもピリピリする」

 「ボスから楽しんでやってくれと言われています。ただ、少し前に記事で読んだのですが(ミスが出た試合後に)『コーチに怒ってしまうから何も言わない』とお話しされていた。そういう(厳しい姿勢で野球と向き合う)ことなのかな?と勝手に思っていました」

サムスン戦で進塁打のサインが弾丸ライナーのホームラン ちょっとした引き出しに

 「一つ聞きたい。2月9日のサムスン戦のホームラン。僕が解説をしていて、打った後、一塁ベースを回ったときに『見てください、この表情。打っても一喜一憂しない。成長した清宮幸太郎がいます』と話した。でも違った事情があったのかな?」

 「ふふふ(苦笑)。進塁打のサインが出ていましたね」

 「右方向に打とうとしていた」

 「そうです。ゴロをしっかり転がしてランナーを進めようと」

 「ところが結果は」

 「ホームまで帰っちゃいました…」

 「弾丸ライナー(笑)。しっかり右方向に打とうと思ったらホームランになった。あの打席で何かをつかんだのでは」

 「一つのテクニックになるのかなとは思います。調子が悪くなったときに、ちょっとした引き出しになるとうれしいです」

ヤクルトの村上に、このまま負ける気はサラサラないです 超えます!

 「少し話題は変わるけど、いろんな人から比較される同学年の打者がヤクルトにいる。ほかの選手の質問をされるのが嫌いなのは分かる。でもあえて聞かせてほしい。刺激にはなっている?」

 「もちろんです。高校の時から交流があって年に1回は練習試合をしていた。高校の時から彼のすごさを知っています。やっぱり同級生なので比較されるのは当たり前。同じドラフト1位で意識しないといえば嘘になる。もちろん、このまま負ける気はサラサラないです。彼はすごいですし、3冠王なんてなかなかできることではない。もし今年、少しあいつが調子悪くて、僕のホームラン数が多くなったら、(清宮自身の評価が)コロッと変わる世界だと思います」

 「幸ちゃん、遠慮しないで(笑)。有言実行で、強く言っていいよ」

 「なるほど。そんなふうに聞こえますね。(村上を)超えます!」

WBC日本代表には同級生も年下もいる もう僕たちが引っ張る世代

 「もうすぐWBCが始まる。村上も含めて今回のメンバーは決まっているけど、この先、世界で活躍したい思いはある?」

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