ファイターズ
2023/02/16 19:45

【道スポ評論家が直撃】②伏見 なぜ最下位チームへ!? ~開幕前特別企画~

捕手論、FAの苦悩など…腹を割って言葉を交わした伏見(右)と鶴岡氏

日本一捕手がFA加入 ようこそファイターズへ!

 日本ハムOBで道新スポーツ評論家の岩本勉氏(51)と鶴岡慎也氏(41)が沖縄・名護で春季キャンプを行う選手たちと本音で語り合う特別企画。第2回は昨オフ、国内フリーエージェント(FA)権を行使し、故郷である北海道の球団へ移籍してきた伏見寅威捕手(32)。2年連続リーグ優勝を成し遂げた男は、なぜ最下位チームを選んだのかー。決断に至るまでの葛藤や決め手となった出来事を鶴岡氏に明かした。

 鶴岡氏(以下、鶴)「伏見選手、ようこそファイターズへ」

 伏見(以下、伏)「よろしくお願いします」

 「現役の時はグラウンドへ行くと同じ捕手だったこともあって、よくあいさつしてくれましたね。北海道出身と知っていたので『ファイターズに来たいでしょ?』なんて冗談を言っていたら、2年連続で優勝して大捕手になってFAでファイターズ入り。話していた通りになったね」

 「さすがですね(笑)。千歳で生まれて幼稚園の時に江別へ引っ越して、家族は近くに帰ってくることを喜んでくれましたけど、ちょっとプレッシャーも感じています」

経験者にしか分からない苦悩 野球人生の大きな転機

 「FAの心境は経験した選手にしか分からない部分があるよね。僕も人ごとだと思っていたけど、いつのまにか自分が決断しないといけなくなった。決め手はあった?」

 「鶴岡さんが話したように、本当に人ごとだと思っていて心の準備ができていかなかったです。いざ自分が権利を取ることになったら、何をして良いのか全く分からなかった。実際にチームを離れるイメージも湧かなかったので。日本シリーズにも出場して、考える時間が1週間しかなくて大変でした」

 鶴「期間が決まっているから、まずは手を挙げてみようと」

 伏「手を挙げてみました。決め手となったのはファイターズの方とお会いして『一緒にやりたい』と単刀直入に言ってもらえたことです。その言葉に背中を押されましたし、僕の決断を支えてくれました」

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