ファイターズ
2023/02/16 23:00

《ハム番24時》2月16日

 理想と現実の間で揺れながらも、必死に前に進もうとしているようだった。高卒2年目の達は、振りかぶって投げるワインドアップ投法にこだわりがある。「迫力があって見ていて楽しい。見応えがあるのがワインドアップだと思っている」。しかし、現状ではセットポジションでの投球の方が、制球力が向上する。「結構、葛藤はあります」と素直な気持ちを教えてくれた。

 先発した16日の2軍サムスン戦では、ひとまず理想を封印し、現実を選んだ。先頭打者本塁打こそ浴びたが、3回を無四球4奪三振で1失点にまとめ、試合をつくった。「まだしっかりワインドアップのフォームができていないので、足を上げた時にぶれてしまう。〝今は〟セットポジションでしっかりとストライクゾーンに投げて打者と勝負していきたいです」。〝今は〟に込められた意味は、絶対に理想を諦めないという強い意志だと感じた。

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