■練習試合　日本ハム８－２楽天（１４日、沖縄・金武町ベースボールスタジアム）※降雨コールド

一回、右中間への２点適時二塁打で打線に着火

　日本ハムの清宮幸太郎内野手（２３）が打線に火を付けた。「５番・一塁」で楽天との練習試合に先発出場。一回２死一、二塁で打席に入ると、カウント３―１から楽天先発・藤平尚真投手（２４）の直球を捉え、右中間へ先制の２点適時二塁打を放った。

　先制機を逃さなかった。有利なカウントに持ち込み、現状の課題を頭に入れながらスイング。「最近はタイミングが差し込まれている部分があって、振り遅れないような準備をしようと意識していました。まだちょっとイメージ通りではない部分もあるんですけど、良かったかなと思います」と一定の成果を感じ取っていた。

　昨季はキャリアハイの１８本塁打を記録した。今キャンプの紅白戦はレギュラー組に入り、対外試合も中軸で出場している。ただ、慢心はない。常に危機感は持ち続けていて「スタメンが保証されてるわけでもない。打たなければいけないことに変わりない」と語気を強めた。

１２日の楽天戦では２―１３で大敗「同じ失敗を繰り返していたら成長はない」

　１２日の楽天戦ではミスが連鎖し、２―１３で大敗したが、この日は清宮の適時打をきっかけに快勝した。練習試合とはいえ、すぐに借りを返したことに意味がある。「僕は少なくともやり返そうという気持ちで臨んでいましたし、同じ失敗を繰り返していたら成長はない」とキッパリ。６年目の大砲は中心選手の自覚を携え、ファイターズ打線をけん引する。