ファイターズ
2023/01/25 21:05

育成4位の山本 関学大の先輩・宮西に国頭で弟子入りだ 「まずはしっかりあいさつ」

ブルペンで捕手を座らせて40球。キレのあるボールを投げ込んだ山本(撮影・近藤裕介)

同じ左の鉄腕から学ぶ 「同じチームに入れたのは光栄」

 宮西先輩を密着マークだ! 日本ハムの育成4位ルーキー・山本晃大投手(23)=BC信濃=が25日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で新人合同自主トレを行い、2軍スタートが決まった春季キャンプでの〝狙い〟を明かした。母校・関学大の先輩にあたる宮西尚生投手(37)も同じく2軍国頭組。好機を生かして憧れの左腕を質問攻めにし、プロで長く活躍するヒントを探る。

 2軍スタートにもメリットはある。「同じチームに入れたのはすごく光栄」と尊敬してやまない宮西と、同じグラウンドで練習ができる特権を手にした。「同じ左ピッチャー。タイプは違うと思うんですけど、何か共通する考えがあると思う。まずはしっかりあいさつして、左投手としての打者の打ち取り方とか、そういうところを聞いてみたい」と積極的に話を聞きにいくつもりだ。

練習強度は日々上昇 ブルペンで捕手を座らせ40球 

 聞きたいことは山ほどある。鉄腕のメンタルにも興味津々で、「本当にストイックな方だと、大学の監督も言っていた。50試合登板を何年も続けてこられた。1年間、死ぬ気でやっているからこそ出る結果だと思う。それを繰り返しやってこられた。その精神的なところも聞けたら」と力を込めた。

 新人合同自主トレは第5クールに入り、練習強度が上がってきた。この日、山本はブルペンで捕手を座らせ、合同自主トレ中では最多となる40球を熱投。「コントロールもまとまっていたので、いいんじゃないかなと思います」と順調に調整を進めている。

兄からの激励に発奮 キャンプインに向け「一日一日全力で」

 練習中には遠洋漁業の漁師をしている兄・大悟さんが応援に訪れた。この日は悪天候のため船を出せず、停泊中だった千葉・銚子港から弟の奮闘を見に鎌ケ谷まで足を延ばした。「毎日、日が暮れるまで一緒にキャッチボールしていた」という兄から「とにかく頑張れ」と激励された山本は「次は鎌ケ谷じゃなく、エスコンフィールドに見に来てほしい」と1軍戦での恩返しを誓った。

 育成4位は22年ドラフト組でチーム最下位。まずは支配下昇格へ、2月1日から猛アピールを狙っている。「キャンプ初日から全力でいけるように。その先に僕が目指しているものがある。一日一日全力でやるだけ」。プロに入れば、ドラフト順位は関係ない。沖縄で宮西流を吸収し、下克上を果たしてみせる。

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