ファイターズ
開幕投手に内定の加藤 新球ツーシーム習得へ

先乗り自主トレ中の沖縄でブルペン入り マウンドは新球場仕様
今季の開幕投手に内定している日本ハムの加藤貴之投手(30)が25日、先乗り自主トレ中の沖縄・名護でブルペン入りし、新球のツーシーム習得へ、好感触を得た。現在は精度を高めている段階で「これに近いボールは投げていたんですけど、自信がなかった。投げられる球種はあった方がいいと思う。より使いやすいボールにしていきたい」と意欲的だった。
エスコンフィールド北海道仕様のマウンドで77球を投げた。ラスト6球は、本格活用を目指すツーシームを投げ「去年と全然違う感じがする」と手応えを口にした。
新球への手応えは上々 「ちっちゃく動けばいい」
スライダー、フォーク、カット、カーブなど多彩な変化球を操るが、もう1つ引き出しを増やす。「敵チームにバレてしまうので。内緒で」と冗談めかしたが、取り組みは本気だ。加藤のツーシームはシュートとフォークの中間に位置するような球で「ちっちゃく動けばいい。(球速は)真っすぐと同じくらいだったらうれしいかな」とイメージしていた。
昨年4月、楽天を相手にわずか90球で完封勝利を挙げ、新庄剛志監督(50)から「カドックス」と命名された。終わってみれば、規定投球回を上回る147回3分の2を投げ、防御率はパ・リーグ3位の2・01。与えた四球はわずか11個だった。
進化を続ける左腕エース 万全の状態で記念すべき開幕マウンドへ
ハイテンポでストライクを投げ込む左腕は、マイペースの調整を続けながら進化を求めている。研究、対策されることは織り込み済みだ。およそ2カ月後、プラスアルファの武器を携え、新球場開幕のマウンドに立つ。