DF岡村大八「(今季目標は)リーグ戦全試合出場」 19日、練習試合・町田戦でアピール

■コンサドーレ沖縄キャンプ(18日、金武町陸上競技場)
トレーニング7日目は午前練習を実施。パスワークで相手を崩す攻撃やピッチを3分の2に狭めての11対11の実戦形式、タッチ数を制限したミニゲームなどを行った。19日は11時からJ2町田と今キャンプ初の練習試合を行う。
加入3年目、昨季途中から3バックの中央
札幌加入3年目を迎えたDF岡村大八(25)が、今季初実戦に向けて意欲を燃やしている。昨季途中に3バック中央のポジションを勝ち取った守備の要が、自身初のJ1開幕スタメン、そしてリーグ戦全試合出場を果たすためにアピールする。
この日行われた11対11では主力組の3バック中央でプレー。安定したプレーのほか、周囲の選手に対して積極的にコーチングを行う姿がよく見られ、守備陣を統率していた。「もう若手と言われる年ではなく、札幌でも3年目なので、チームを引っ張っていかなければいけない存在。ほかの選手にも強く要求したいし、言うところは言っていきたい」と自覚を持って練習に臨んでいる。
パワータイプのFWに対して強さ発揮
昨季序盤は主にカップ戦に出場。リーグ戦の先発出場は1試合にとどまった。転機が訪れたのは第12節の京都戦(5月7日、札幌ドーム)。MF宮澤裕樹(33)に代わってリーグ戦2度目の先発出場をすると、当時8ゴールをマークしてJ1得点ランキング首位を走っていたFWピーター・ウタカ(38)を、持ち前の対人守備の強さを発揮してシャットアウト。完封勝利に大きく貢献。第14節・磐田戦(5月22日、ヤマハ)で再び先発出場すると、以降は完全に定位置を確保した。終わってみれば先発21試合を含むリーグ戦26試合出場(1得点)と、飛躍のシーズンとなった。ウタカやG大阪のFWパトリック(35、現京都)らパワータイプのFWに強さを発揮する場面が多く、「(そういうタイプへの)得意さは自分の中にあるので、そういうところは引き続き出していきたいです」と語る。今季も強力なFW相手に熱いバトルを見せる。
19日に対戦する町田は今季、青森山田高を29年間率いて全国有数の強豪校に育て上げた札幌市出身の黒田剛監督(52)を招へい。19選手を補強するなど、悲願のJ1昇格に向け大改革を行った。FWには2019年から2年間横浜MでプレーしJ1通算41試合出場21得点のエリキ(28)や、オーストラリア代表でカタールW杯に出場し1得点をマークしたミッチェル・デューク(32)らが揃うが、岡村は「DFである以上、完封して勝つというところは意識していきたい」と強力FW陣に仕事をさせない構えだ。
ユニ売上ランク5位「(宮澤)裕樹さんの牙城を崩したい」
もうひとつの負けられない戦いがある。クラブは16日、公式ツイッターで今季のユニホーム販売の2次予約までの選手別売り上げランキングを発表。岡村はDF田中駿汰(25)と並んで5位タイだった。それを受けて、翌日には岡村がGK菅野孝憲(38)に戒められながら「背番号50」を猛アピールする動画を公式ツイッター上で公開した。「買ってくださった方にはありがたいのですが、もっと上を狙っていきたいので、もうちょっと頑張りたいなと」。昨年完全受注販売された「ほぼ等身大バスタオル」と「ビッグアクリルスタンド」の売り上げランキングではともにトップ3入りを果たしただけに、5位ではまだまだ物足りないようだ。「1位を狙い、(宮澤)裕樹さんの牙城を崩しにいきたい」とバンディエラ超えを宣言した。現在3次予約中のユニホーム受付期間は今月30日まで。こちらの熱い戦いにも注目だ。
「リーグ戦全試合出場と、去年よりも失点の数を減らすところを強く意識してやりたい」と今季の目標を語る。J1開幕まであと1カ月。「シーズン開幕のときに最高の状態をつくり上げるようにしていきたい」とキャンプに臨んでいる岡村が、町田の強力攻撃陣をシャットアウトして、23年シーズンを好発進させる。