コンサドーレ
2023/01/16 05:00

トップチームでミシャの指導術を学ぶ砂川誠新コーチ「学びたい監督の下でコーチになれることは幸せなこと」

今季からトップチームを指導する砂川誠コーチ(撮影・工藤友揮)

 今シーズンから北海道コンサドーレ札幌のトップチームで指導する砂川誠コーチ(45)。現役時代は2003年に札幌へ加入すると、15年シーズン途中に岐阜へ期限付き移籍するまで、約12年半の長きにわたって攻撃をけん引し続けてきたレジェンドだ。同年の現役引退から7年。満を持してトップチームの指導陣に加わった砂川コーチに話を聞いた。

「指導者を続けていく上での1個の柱みたいなものが自分の中で見えたここ数年」

 引退後、いずれトップチームで指導したいと考えていた砂川コーチの思いを加速させたのは、18年に札幌の監督に就任したミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)の存在だ。「学びたい監督の下でコーチになれることは幸せなこと」との思いから、三上大勝代表取締役GM(51)に「ぜひ近くで仕事がしたい」と打診。アカデミーを指導しながら、トップチームで指導術を学べんできた。

 18年から5年間、中学・高校年代のさまざまなカテゴリーを担当し、指導者としての経験値を積み上げる一方で、トップチームの現場でミシャイズムを学んだ。「日本人の監督がよく言う『3人目の動き』だったり『前向きをつくる』ということを、言葉じゃなくてトレーニングの中で落とし込んで、それが実際にピッチで表現される監督に初めて会った。今後指導者を続けていく上での1個の柱みたいなものが自分の中で見えたここ数年だった」と名将の指導術から受けた衝撃を語る。