冬季スポーツ
2022/12/18 22:25

葛西失速19位も 照準はあくまで来年1月W杯札幌大会 吉田杯ジャンプ

葛西の2回目の飛躍(撮影・桶谷駿矢)

■吉田杯ジャンプ大会(18日、名寄ピヤシリシャンツェ=K点90メートル、HS100メートル)

1回目9位も「2本目どうしたんすかね。ただ単にバランス崩した感じ」

 男子は竹内択(25、team taku)が開幕2連勝を達成した。前日13位タイの葛西紀明(50、土屋ホーム)は、1回目に89.5メートルで9位につけたが、吹雪が激しくなってきた2回目に飛距離を伸ばせずに19位に終わった。

 50歳初優勝はお預けとなったが、葛西の照準はあくまでも来年1月のW杯札幌大会。「2本目どうしたんすかね。なんか、バランス崩しちゃいましたね。出だしでちょっとつっかかっちゃったんすよね。ただ単にバランス崩した感じです」。表情にも声のトーンにも、落ち込んだ様子はない。

スロベニア合宿で確かな手応え「もしかしたら表彰台に上がれるジャンプできる状態」

 それもそのはず。11月16日から約3週間のスロベニア合宿で例年よりも精力的にジャンプの回数を増やしてきた。「スロベニアのジャンプをできれば全然、普通にシングル、もしかしたら表彰台に上がれるジャンプができる状態」と、確かな手応えがあったからだ。さらに6月にHCに就任したスロベニア人のマティアジュ・ズパン氏が年明けに来日予定。「もうちょっとアドバイスもらいながら、1月の試合に合わせていこうと思ってます」と、微妙なズレの修正に取り組む。

 葛西は大きな台ほど燃え、それを得意とする。W杯札幌大会は得意のラージヒル。「そこに完璧な体をつくってやってやるっていう気持ち。そこに合わせていきたい」。1月9日のHBC杯から始まるW杯ロード。今大会前に63キロあった体をさらに絞り、しっかりと戦闘態勢を整える。