高校野球
2021/10/02 15:50

クラークが秋の全道初勝利 山中の投打の活躍で駒大苫小牧下す

9回1失点で自身初の完投勝利を飾ったクラークの山中

■秋季全道高校野球 第1日 1日、札幌 円山ほか

 1回戦4試合が行われた。2年連続3度目の出場となるクラークは4―1で駒大苫小牧に勝利。エース左腕の山中麟翔(りんと、2年)が1失点完投&決勝打と大車輪の活躍を見せ、秋の全道初勝利に導いた。滝川西は5―0で苫中央を下し、5年ぶりの白星を手にした。3番・浅野主偉(しゅい)一塁手(2年)が2安打3打点と打棒を振るい、初戦突破に貢献した。

 16年夏の甲子園に出場したクラークが創部8年目で秋の全道初勝利。佐々木啓司監督(65)は「山中がよく投げてくれた」とたたえた。山中は八回まで三塁を踏ませない投球。九回に押し出し死球で1点を失ったが、最少失点で切り抜けた。
 1年秋からベンチ入りし、今春は背番号7。経験と実力を買われ、新チームではエースナンバーをつけた。最速138キロの直球、決め球のスライダーに加え、この秋からカウントボールにカーブも取り入れた。
 股関節の使い方を改良したことで重心移動もスムーズになり、「直球はいつもより伸びていて、キレもよかった」と胸を張った。
 打っては0―0の四回1死一、二塁で右中間へ先制の2点二塁打を放った。「夏、試合に出ていた自分が、チームを引っ張っていく気持ち」と初球の甘い直球を捉えた。
 2回戦の相手は今夏の甲子園に出場した北海。主力には、軟式少年野球チーム・東16丁目フリッパーズ時代の後輩が2人いる。「いい選手が揃っているけど、気持ちで負けない。攻めていく姿勢でやっていく」。真っ向勝負で立ち向かう。
(西川薫)

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