３度目の正直だ―。日本ハムの鈴木健矢投手（２４）が、１日の西武戦（大宮）に先発する。先発転向後、３戦目となるマウンドで先発初勝利を目指す。鈴木は「１イニング、１イニングをしっかり積み重ねていきたい」と意気込んだ。

「左バッターをどう抑えるか」がポイントに

　自ら結果を残し、３度目の先発チャンスをつかみ取った。先発転向後、初登板となった８月１１日の西武戦では勝敗は付かなかったが、６回1/3を２失点と好投し、チームを勝利に導いた。

　前回対戦の経験を踏まえ、「左バッターによく打たれていたので、どう抑えるか、というのを課題に置いてやっていきたい」と左封じをポイントに挙げた。

　西武に限らず、左打者を苦手にしている。右打者の被打率.１８９に対し、左打者は.３５７。「球が遅いので、ちゃんと捉えられるのは左バッターが多い。どんどん高低を使ったりだとか、タイミングずらしたり、をやっていければいい」

　先発になってから、その独特の緊張感には「まだ全然、慣れないですね」と苦笑いするが、２試合で計１１回２失点と結果を残している。防御率も２.９２まで良化。チーム唯一のサブマリンとして、存在感を示している。

　１日の最高気温は３４度の予想。鈴木は「鎌ケ谷で今年は結構やってたんで、暑さには慣れてるかな」と頼もしい。残暑を吹き飛ばす快投を見せる。