アマ野球
2022/08/21 23:30

明徳義塾中無念の3位 道産子2人甲子園でバッテリーをと誓う 全国中学大会軟式野球

明徳義塾は準決勝で敗れ3位。道産子の藤森主将(右)、平井の2人が目指すのは、明徳義塾高に進学し道産子バッテリー実現だ(撮影・西川薫)

■全国中学大会軟式野球(21日、札幌円山ほか) 

 準決勝が行われ、道産子3人がベンチ入りする明徳義塾(高知)が、1―2で駿台学園(東京)に惜敗した。準々決勝で七回完封勝利をあげた、平井麗朱三塁手(3年、札幌幌東小)が1安打をマーク。生まれ故郷で行われた全国大会の悔しい経験を胸に、将来の甲子園出場を誓った。

ともに明徳義塾高進学へ

 悔しさ残る銅メダル―。七回に救援のマウンドへ上がり、3者凡退ピッチングを見せた平井は「最後に地元で出来たのが、一番うれしくもあったけど、優勝したかった。でも、僕たちの代は10人で、誰1人欠けずに最後までみんなでできた」と涙があふれ出た。

 少年野球は強豪の東16丁目フリッパーズで遊撃手兼投手として、全日本学童軟式野球で全国8強進出に貢献した。「やるならレベルが高いところでやろう」と、過去4度の優勝を誇る名門の扉を叩いた。

 今大会は準決勝まで3試合全て3打数1安打。投手では、準々決勝の完封を含め、8回1/3を投げ無失点。スライダーなど3種類の変化球を操る。明徳義塾高への進学を目指しており「高校では投手に力を入れてやっていきたい。この借りは甲子園で返したい」と前を見据えた。

 また、主将としてチームを支えたのが藤森海斗捕手(3年、根室花咲小)。砂北高、JR北海道でプレーした父・塁さん(43)の影響で、根室野球少年団で野球を始め、道選抜でチームメートだった平井に誘われ進学を決めた。今春の大会後に右肘を手術、七回の先頭打者に代打でこの夏初出場。「絶対に出てやろう」と打席に向かったが、空振り三振。それでもチームの精神的支柱としてベンチから鼓舞しつづけた。

 藤森も明徳義塾高への進学を希望。「最後の打席、打てなかったので、しっかり打撃でも守備でもチームを引っ張って行けるような選手になっていきたい」。北海道出身の〝とさっこ〟2人が、名門でさらにたくましく成長し、今度は聖地でバッテリーを組む。

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