ファイターズ
2022/08/03 23:28

「やっと打てたっす」清宮3度目2発は初の2ラン〝村GOD〟の5打席連発に刺激受けまくり

やっと打てました! 今季これまでソロ弾しかなかった清宮が、八回にこの日2本目の2ランを放ってベンチの祝福を受ける(撮影・松本奈央)

■日本ハム5-1ソフトバンク(3日、札幌ドーム)

50歳誕生日の稲葉〝師匠〟に「おかげさま」の祝砲

 「1番・一塁」で先発出場した清宮幸太郎内野手(23)が、ソロ本塁打の呪縛を解いた。三回に右中間へ先制の12号2ランをかっ飛ばし、八回にはダメ押しの右越え13号2ラン。今季3度目の1試合2本塁打を放ち、自己最多タイの1試合4打点と大暴れした。

 今季初めて走者を置いて放った2本のアーチは、お世話になっている〝師匠〟への祝砲となった。8月3日は稲葉篤紀GM50歳の誕生日。「知っていました。いや、うそです。うわー、いや、知っていましたよ。そのつもりで打ちました」とちょっぴりごまかしつつ、「今日練習でも久々にお話できて、おかげさまで打てました」とはにかんだ。

 チームに帯同しながら打撃指導を行う稲葉GMから、連日、熱心な指導を受けている。「試合後もいつもバッティングを見てくれますし、気に掛けてくれている」。この日、同GMは新型コロナウイルス感染を経て現場復帰。「悪くなってくると前に突っ込んだり、グリップが近づいてくる。稲葉さんからどう見えるかというのをすごくすごく、いいアドバイスをもらっている」と感謝は尽きない。

常に先を行く存在「アイツがいてくれるからもっと高みを目指せる」

 敬意を表して『村GOD』と呼んでいる、同学年のスラッガーに大きな刺激を受けていた。前日2日に、ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が、プロ野球史上初の5打席連続本塁打を達成した。

 快挙をニュースで知り「もちろん、見ましたよ! いや~、半端ないっす。僕たちの間では、勝手に村GODって呼んでいるので」と大興奮。「どれだけ打っても、頑張っても上に村上がいてくれるので、全然こんなんじゃ満足できない。常にやっぱり自分にムチを打ってくれる存在。アイツがいてくれるからもっと高みを目指せる」と決意も新たになった。

 チームは投打が噛み合い、2位のソフトバンク相手にカード勝ち越しを決めた。今季序盤は本塁打を打っても、なかなか勝利に結びつかなかっただけに「いいっすね~! やっと打てたっす」と声が弾んだ。やっぱり清宮には、ホームランと笑顔がよく似合う。

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