ファイターズ
2022/05/15 23:10

《鶴岡慎也のツルのひと声》多彩な戦術に応える準備が必要

初の4連勝を決めスタンドのファンに両手を振る新庄監督

■日本ハム10ー2ソフトバンク(15日、札幌ドーム)

 ベンチワークがすべてハマった。顕著だったシーンは二回。0―2から松本剛の適時打で1点を返し、なおも2死一、三塁の場面。重盗を成功させ、試合を振り出しに戻した。警戒されていた中で仕掛け、きっちり決めた。

 4―2の四回には無死一、三塁で今川がセーフティースクイズ。ソフトバンクを突き放した。以前、バントを失敗していた今川。緊張感があったはず。そこをサインが出てから一発で決めた。ぜひ、自信にしてほしい。

 打者は、打つだけが仕事ではない。あらゆるサインや作戦に対応していかなければならない。ベンチの指示を確実に遂行できる準備と技術が求められる。練習時から自分にプレッシャーをかけ、試合と同じ心理状態で頭と身体、技術の準備を進めていく必要がある。

 今や外野手のレギュラー争いは特に激しい。「BIGBOSSなら、どういうサインが出るだろうか」を常に意識しながらプレーできる選手こそが、使いやすいプレーヤーとなり得る。

 投手を中心とした守備で競り勝つ野球はファイターズの基本。カード初戦と2戦目の0封勝利が同一カード3連勝につながったのも事実だ。(本紙評論家)

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