高校野球
2022/05/10 23:50

旭明成・三上 七色の変化球で5回10K

旭明成の三上は5回1安打無失点10奪三振の好投でコールド勝利に貢献した

▽春季全道高校野球旭川支部3回戦(10日) 旭明成10-0旭南

支部4強進出で夏のシード獲得

 七色の変化球を持つ旭明成のエース・三上太土(たいと、3年)が、5回10Kと会心の投球を披露した。一回の立ち上がり、「試合への入りがふわっとしてしまった」と、先頭打者に単打を許してしまい、犠打で1死二塁のピンチを迎えた。ここでギアを上げると、得意のスライダーを軸に2者連続三振で難なく切り抜けた。「前回よりキレも出ていたし、調子は良い」と、その後6者連続三振まで伸ばすと、そのまま一人の走者も許さなかった。

 昨秋の全道では、初戦の滝川西戦に公式戦初先発。7回0封で19年ぶりの1勝に貢献した。しかし、準々決勝では五回から登板して4イニング無失点に抑えるも準Vの旭実に2―3で惜敗した。

 オフはトレーニング用メディシンボールを使いながら投球フォームを強化。「左の股関節に(体重が)うまく乗れるようになった」。千葉広規監督(44)は「元々コントロールは良かったけど、直球の球筋が良くなった」。特に直球の低めの伸びが向上したという。

 支部予選4強入りを果たし、目標としていた夏のシード権をゲット。「次の対戦相手は旭東。去年の秋にも戦っているけど、全力でぶつかって決勝へ進みたい」と三上。好調右腕が春の全道初切符へ弾みをつけた。

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