ファイターズ
2022/05/01 23:00

今川&アルカンタラ6号 ビッグボス打線でビッグイニング!四回一挙9得点

四回にダメ押し2ランを放ち、ノリノリでベンチの出迎えを受ける今川(撮影・桜田史宏)

■日本ハム9-3ロッテ(1日、ZOZOマリンスタジアム)

敵失から集中砲火で難敵・ロメロをKO

 小さなほころびを突破口にして、集中砲火を浴びせた。三回までパーフェクトに抑えられていた打線が、敵失を機に目覚めた。四回に本塁打2本を含む6安打を集め、打者12人の猛攻で9得点。試合前時点でパ・リーグ防御率1位に付けていたロメロを粉砕した。

 先頭の近藤がエラーで出塁し、一気に畳み掛けた。松本剛の安打と四球で1死満塁となり、石井が右越えの2点二塁打。いらだちを見せたロメロに襲いかかった。

 効果的に一発も飛び出した。「強い真っすぐを狙っていく意識があった。投げミスに対してコンタクトできた」というアルカンタラが6号3ラン。続く近藤の適時打でロメロをKOすると、今川が代わった小沼からダメ押しの6号2ランを放ち「風で戻されましたが、ファンの皆さんの執念がスタンドまで運んでくれました」と大喜びした。

オバンドー、小笠原ら得点源の「ビッグバン打線」ほうふつ

 1990年代後半から2000年代前半の日本ハムは、オバンドー、小笠原らが得点源となり「ビッグバン打線」と称された。この日の破壊力は、当時をほうふつとさせた。

 試合後、およそ20年前の強力打線と比較された新庄監督は「ビッグボス打線? ビッグバン? なんか聞いたことあるな。どこのチーム?」と逆質問。ファイターズ打線の呼び名だと聞いても「それは知らん」と一蹴し「初球のストライクをガンガン打て―という癖がついたことが、この結果につながった」と成果を口にした。

 現在、チーム本塁打はリーグ断トツの27本。新時代を象徴する〝ビッグボス打線〟には、まだまだ未知の可能性が詰まっている。

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