ファイターズ
2022/04/11 23:05

≪荒木大輔のズバリ解投≫ 充実中継ぎ陣必要だが「ハマれば面白い」戦略

10日楽天戦の三回表を無失点に抑え、グラブを叩く上沢

 上沢が10日、中4日で先発マウンドに登った。12日には加藤が中5日で先発登板する。スターターの中4日、5日登板。決して思いつきや成績不振から来る焦りの一手ではない。BIGBOSSを筆頭に投手コーチ、バッテリーコーチ、トレーナーらが話し合い、納得した上で進めているはずだ。

 メリットはある。球数やイニングに制限があるにせよ、良い投手、勝てる可能性の高い投手をより多くマウンドに送ることができる。日本ではあまり、なじみがないのが現実だが、一般的な中6日の登板についても、疲労度を含めた明確な根拠があるわけではない。

 ただ、難しさはあるだろう。順応していく時間も必要となる。しっかりとしたサイクルをつくってあげるべきだ。調整法の工夫などで身体の疲労はある程度、取ることができる。〝心の疲労〟を残さないためには慣れも大事になってくる。

 ハマれば、面白いのも事実だ。もともと中継ぎ陣が強力な日本ハムだからこそ、できる方策。新庄監督が提唱する守り勝つ野球を遂行する上でも投手陣の奮闘は欠かせない。プロ野球界を変えようとしているBIGBOSSならではのプランとも言える。(本紙評論家)

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