コンサドーレ
2022/03/17 14:23

荒野 陽性者9人の非常事態も総力戦で勝つ

一部の選手にとってはピンチはチャンス。元気印のMF荒野はチーム一丸を強調した

 北海道コンサドーレ札幌は今季初めて、札幌・宮の沢で練習を行った。15日までにトップチーム関係者9人が新型コロナウイルス陽性判定を受け、非常事態で迎える19日のアウェー・C大阪戦へ、MF荒野拓馬(28)はチーム一丸を強調した。

 札幌に試練が訪れた。複数選手が新型コロナ陽性判定により離脱。アウェー・C大阪戦は総力戦で挑むことになる。荒野は「チャンスを得て試合に絡むメンバーが結果を出さなければいけない。僕からしたらチャンス。良い結果を勝ち取ってきたい」と気合を入れた。

 12日・横浜M戦から4日ぶりに練習を再開。ペトロビッチ監督は練習前に選手を集め「いるメンバーがベスト。良い準備をして、戦えるメンバーで3ポイントを取って帰ってこよう」と奮い立たせた。今季初の宮の沢でのトレーニングに臨んだメンバーは、気温5度の中で1時間半、精力的に汗を流した。

 リーグ戦は開幕から4試合連続の引き分け。荒野は「負けていないより勝てなかったという表現が合っている」と捉える。苦境で乗り込む敵地戦だが、指揮官のサッカーは全員に浸透しており、誰がピッチに立っても、スタイルを貫ける。

 ラストプレーで追い付かれた横浜M戦を「2点、3点取れる攻撃的なサッカーをしたい。決めきらないと、ああなる」と振り返った荒野。前節はアシストを記録。ここまで公式戦6試合全てに出場し、コンディションは上向き。緊急事態こそ、ムードメーカーとしてチームを鼓舞する。

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