大相撲
2021/09/14 11:51

幕内・一山本 連勝ならず

2日目に土がついた一山本だが手応えは感じている(撮影・富田茂樹)

 大相撲秋場所2日目が13日、東京・両国国技館で行われた。先場所新入幕で勝ち越しを果たした東前頭15枚目・一山本(27、岩内出身=二所ノ関)は、東17枚目・千代の国(31、九重)にはたき込みで敗れ、1勝1敗となった。東十両10枚目・矢後(27、芽室出身=尾車)は東12枚目の旭秀鵬(33、友綱)を小手投げで破り、初日を出した。

 立ち合いで押され、次の瞬間はたき込まれた。これで通算3戦3敗と苦戦する千代の国に、先場所と同じ決まり手で敗れた一山本。「先場所も当たって引かれて落ちたのを意識して、足が出なかった。自分は押し相撲なので、引かれたらラッキーと思ってついて行けないと、ここからどんどんきつくなっていく」と冷静に振り返った。
 初日から連勝とはいかなかったが、幕内力士として堂々と相撲を取っている。新入幕となった先場所では7勝2敗から5連敗するも、千秋楽で勝ち越しを決めた。「自分の自信につながったと思う」と、しびれる経験が成長の糧となった。
 きょう14日は通算2勝0敗と好相性の千代丸が相手。「早めに勝ち越したい。(あすから)切り替えて頑張っていけたら」と力強く意気込んだ。(近藤裕介)

■十両・矢後は小手投げで初日出た

 ○…初日の負けから気持ちを切り替え、矢後=写真左=が2日目で初勝利を挙げた。激しい突き合いから上手を狙うも取れず、とっさに小手投げに切り替えて快勝。「いい判断だった」と自賛した。1勝1敗に戻し、ここからが勝負。「いい稽古が積めたので、それを出す場所。きょうみたいにしっかりやれば、早い段階で勝ち越せると思うので、頑張りたい」と力を込めた。

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