ファイターズ
2022/02/14 15:11

野村実戦形式で“今季1号”「すごい良い状態」

1死満塁に設定されたシート打撃形式の実戦で、2番・野村が唯一の打席で左越え“満塁弾”を放つ(撮影・桜田史宏)

 ビッグボス大絶賛の“今季1号”―。日本ハムの野村佑希内野手(21)が12日、シート打撃形式の実戦で左越え本塁打をマークした。この日にお披露目された監督専用の「BIGBOSS STAGE」で指揮を執った新庄剛志監督(50)も「ナイスホームラン!」と褒めたたえた。次代の主砲筆頭候補が、巡ってきた唯一の打席で一発回答を示した。

守りでは左翼、二塁、遊撃も

 強い逆風も全く関係なかった。1死満塁と設定された野村の第1打席、カウント1―0から甘く入ってきた速球を叩いた。

 強烈な打球音を残した白球は、風の影響をもろともせず、左翼席に着弾した。文句なしの一発に「すごい良い状態でキャンプを過ごせている。良い姿を見せられて良かった」と胸を張った。

 この日から設置された高さ3・6メートルの「BIGBOSS STAGE」で指揮を執った新庄監督は、マイクを通じて「ウエーイ! ナイスホームラーン! 完璧!」と称賛。ビッグボスが観客を巻き込んだこともあり、野村は万雷の拍手に包まれながら、ダイヤモンドを一周した。

 今キャンプはビッグボスが次々と驚愕(きょうがく)の策を講じているが、野村はその新庄色に慣れてきたという。「何かあるだろうなって思って待っているので。めちゃくちゃ驚くことはなくなりました」と笑った。

 これまでの実戦では本職の三塁のみならず、左翼や二塁、遊撃も守っている。この日の行程練習では自発的に左翼に就き、フリー打撃の打球を追った。「どこを守るかわからないので、なるべく時間があれば守れるようにしています」と準備は怠らないようにしている。

 大ブレークが期待される高卒4年目の若きスラッガー。打席を重ねるごとに、主砲の風格が漂い始めている。(十島功)

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