高校野球
2026/06/18 12:00 NEW

【西川薫】夏の道内高校野球の新方式に疑問 札幌勢同士の対決をなぜ函館で?

 

新方式での大会は持続可能なのか

 北の高校球児の夏の甲子園ロードが新たな形に生まれ変わります。昨年までは支部予選と南・北北海道大会の2段階方式での開催でしたが、今年から各地の支部予選を廃止して南北二つの大きなトーナメントに1本化。2回戦まではこれまで通り各支部単位で行い、32強の3回戦から準々決勝までを北北海道大会は旭川スタルヒンと帯広の森、南北海道大会は札幌麻生とテーオーオーシャンスタジアム函館の2会場に分かれて戦います。そして準決勝以降は昨年までと同様、南北ともに北広島のエスコンフィールド北海道での開催となります。新方式はまだ手探りな部分がありますが、経費負担が増え過ぎて、果たして持続可能な大会として継続していけるか、疑問符が残ります。

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 開催方式変更の最大の目的は、少子化の影響で部員数が減ることにより、各支部ごとの試合数の差を最大でも「1」以内に収めるため。道高野連ではプロジェクトチームを編成して2年以上に渡って検討してきました。昨年度までの16強で行われていた南北大会を32強から行うイメージです。

札幌で3回戦進出すると8校は函館

 南大会の札幌、室蘭、函館、小樽の4支部の中で、これまで宿泊を伴う遠征を行う必要がなかった札幌支部勢は、3回戦進出の16校中8校で函館への遠征が発生します。小樽、室蘭支部の出場校にとっても、札幌と函館に分かれ、函館に振り分けられたチームは、昨年よりも遠距離の移動が伴います。これまでは函館支部の高校が札幌への遠征で一番負担が大きかったのですが、函館支部で3回戦進出の3校は昨年同様、札幌への遠征が発生し、新方式の〝恩恵〟を受けるのは函館に残留して3回戦以降を行う3校のみとなります。

高騰する移動費

 私立の強豪校などでは自前の大型バスを所持していることもありますが、公立・私立の多くでは貸し切りバスをチャーターするか、公共交通機関、もしくは自転車などで球場へ移動してきました。昨今の運転手不足やチャーターバス料金の高騰に加え、部活動の移動のために借りたレンタカーで死亡事故が発生したのは記憶に新しいところ。昨春、札幌市東区に開場したモエレ沼公園球場は市内からのアクセスが悪く、バスをチャーターした札幌の公立校に聞くと、1日20万円を超えていたと聞きました。

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