【センバツ】山梨学院の道産子活躍 2年生左腕・渡部瑛太が公式戦初先発で好投「ずっと憧れていた」
長崎日大に勝利し、駆け出す山梨学院ナイン
■第98回選抜高校野球大会第4日(3月22日、兵庫・阪神甲子園球場)試合詳細はコチラ
▽1回戦 山梨学院5-3長崎日大

ともにファイターズジュニア、札幌新琴似リトルシニア出身
3年ぶりの優勝を目指す昨秋の関東大会王者の山梨学院は、道産子選手の活躍で快勝発進した。2年生左腕・渡部瑛太投手(札幌北都中出)が公式戦初先発し、6回0/3、被安打3、1失点(自責0)と試合を作った。今大会から採用された指名打者(DH)を任された6番・菅原歩夢内野手(3年、札幌札苗中出)は、一回に左前適時打を放つなど1安打1打点。日本ハムファイターズジュニア、札幌新琴似リトルシニアの先輩後輩コンビが躍動した。
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180センチの2年生左腕の体が、甲子園のマウンドで大きく躍った。昨夏はスタンドから見ていた舞台を踏みしめ「ずっと憧れていたマウンドだった。立ててうれしかったが、まだ自分の力を出せていなかったので、次投げる時には自分の力をしっかり出せるようにしたい」。納得のいかない投球内容に何度も反省が口を突いた。
当日朝に告げられた大役「全然緊張しなくていいから」
一回にプロ注目の菰田陽生投手(3年)の先制アーチなど大量5得点のリードをもらって向かった甲子園初マウンド。先発を告げられたのは、当日の朝だった。吉田洸二監督(56)から「全然緊張しなくていいから、どんどん投げていって自分の力を出してこい」と送り出された。「聞いた瞬間はやってやろうという気持ちでいっぱいだった」。ところがその気迫が空回りしたのか、一回の先頭に安打を許すと1死一、二塁から三ゴロに打ち取った当たりを内野が一塁へ悪送球。1点を失った。「自分は入りがいつも悪いが、今回もあまり入りが良くなくて」。課題が顔をのぞかせた。
五回裏、捕球する際に打者走者と交錯し、うずくまる山梨学院の一塁手・菰田(背番号1)
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ベンチに戻ると吉田監督から…
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だがすぐに高い修正能力を見せつけた。ベンチに戻ると吉田洸二監督(56)から「頭が突っ込んでしまっている。しっかり後ろに残して投げるように」とアドバイスを受け修正。二回以降は130キロ中盤の直球とカーブで緩急の効いた投球で被安打はわずか2本。危なげないマウンドさばきを披露した。
先発した山梨学院・渡部
大黒柱の菰田が負傷退場も動揺なし
攻守にわたるチームの大黒柱・菰田が五回の守備で、打者走者と交錯して負傷し、治療のため一時中断した。グラウンドは騒然としたが、渡部に動揺はなかった。「菰田さんがいなくなってしまうので、チームみんなでそれをカバーできるように、みんなで盛り上げてやっていこうと声をかけていた」。菰田は六回で退き、七回途中に渡部がマウンドを降りる際は「ナイスピッチ」とねぎらいを受けた。
吉田洸二監督(56)は渡部の大抜てきについて「うちのチームで菰田と渡部の状態が一番良かったので、渡部で六回ぐらいまで行って、その後は菰田で行こうと思っていた」。菰田の負傷などで七回途中まで続投させたが、1失点の好投に「本来はもっと投げられる子です。私は彼のポテンシャルからいくと、もうちょっとやれたのにねって。もったいないよねって」。辛口評価は期待の裏返しだ。
八戸学院光星の菅沼弾に刺激受けた
19日の開幕初日には、小・中でチームメートだった八戸学院光星の菅沼晴斗内野手(2年、札幌新琴似北中出)が1回戦で公式戦初本塁打を放った。事前に対戦したい打者として名前を挙げていただけに「見ました。すごいですけど悔しいという気持ちもある」。モチベーションにもつながった。
目指す理想の投球は完投。この日はカーブが要所で決まったが「真っすぐの強さやスライダーの高さを修正できたらもっと良くなると思う。初回から立ち上がりが悪かったので、立ち上がりをしっかり投げるのと、球数を少なく打たせて取る投球でテンポ良く、打撃につながるようなピッチングをしたい」。将来有望な道産子サウスポーが、今度は100点満点の投球で再びチームを勝利に導く。
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■「6番・DH」で出場し、2-0の一回一、三塁でスクイズを2度失敗した直後に三遊間を破る適時打をマークした菅原歩夢内野手(3年、札幌札苗中)
「打ったのは真ん中高め。自分も頭の中ではスクイズかなと思ってたんですけど、決めきれなくて、そこは自分の甘さ。次はチームとしてはきょう出たミスをできるだけ多く改善する。どうしてもミスが出ちゃうと思うので、そこは全員でカバーして粘り強い野球ができたら」
一回表山梨学院1死一、三塁、山梨学院・菅原(右)が左前適時打を放つ