高校野球
2024/03/31 12:00

大阪桐蔭、山梨学院など甲子園常連校へ野球留学する道産子中学生  

十勝管内から初めて大阪桐蔭に進学する、能戸夢生愛内野手=本人提供

能戸内野手が大阪桐蔭に 横田内野手は石川県立門前に

 今春も道内の中学を卒業後、甲子園出場の夢を抱き、道外に野球留学する球児がいる。とかち帯広リトルシニアの能戸夢生愛(むうあ)内野手(3年)は、甲子園春夏通算9度優勝を誇る大阪桐蔭に進学する。中学まで全国の主要大会実績はなかったが、50メートル6秒1の俊足を武器に、名門でレギュラーを目指す。また札幌新琴似リトルシニアの横田智哉内野手(3年)は、元星稜の山下智茂監督(78)が2年前からアドバイザーを務める石川県立門前に進む。それぞれが思いを胸に3年間の高校野球生活をスタートさせる。

 十勝から大阪桐蔭に進学するのは能戸が初めて。同校は1学年20人の少数精鋭で全国から高い潜在能力を持った選手が集まる。「ほとんど自分よりレベルが上の人たちと野球をすることで、自分が成長できると思う。今までは、上の世界まで行けてなかったので、チームのみんなと協力して甲子園優勝したい。今は不安よりもわくわくの方が強い」と、名門の扉をたたく。

プロで活躍する根尾、藤原の春夏連覇に憧れ

 2018年の夏の甲子園で、同校の中心選手だった根尾昂投手(23、中日)、藤原恭大外野手(23、ロッテ)らが春夏連覇した姿に憧れた。「圧倒的な強さにひかれた。打撃だったり大量得点で勝つ場面が多く見られた。守備も堅い分、失点が少ない。厳しい練習してるところに行きたい。プロ野球選手になって活躍して有名になるのは一握り。そういう人がいたチームで活躍するのが目標」と、大きな夢を思い描く。

能戸の兄・輝夢外野手は茨城・明秀日立で公式戦出場

 能戸の一つ上の兄・輝夢(きらむ)外野手は、昨春から茨城・明秀日立に進み1年生から公式戦出場。夏は県大会4強入りした。大阪桐蔭への進学を報告すると「お互い上の世界で戦うんで、負けずに頑張れよ」と激励された。兄と甲子園で戦う日を夢みながら、厳しい競争を勝ち抜く。

 札幌新琴似リトルシニアの横田智哉内野手

 

横田は松井秀喜さん育てた名将のもとへ(道外進学者名簿あり)